6.ふたり(みんな)でお茶を(ロンドンでアフタヌーンティー)
前回の『英国の食事はまずいか?!』で触れた通り、英国は紅茶がおいしい、午後のティータイムを大事にする国です。
それはお金持ちの特権ではなく、一般家庭でも行われています。
勿論、平日の日中などはそんなに時間もかけられないので、日本のお茶の時間となんら変らないかもしれませんが、なんというか・・・心構えとでも申しますか、なにか違う気が・・・ちょっとするのです。
勿論、旅行で訪れて、ごく一般のティーの時間に遭遇するのはまず無理であるし、貴重な時間を費やす価値があるかどうかは分かりません。
ただ、英国旅行中2〜3時間の自由時間があって、買物するのも観光するのも疲れた、少し優雅な時間を過ごしたい、と思ったのならば、大きなホテルのラウンジでアフタヌーンティー[Afternoon Tea] を体験してみるのは如何でしょうか?
「普通にケーキを食べて、お茶を飲むのになぜ2〜3時間?」と思う人もいるとは思いますが、その時間のかけかたこそ、英国のアフタヌーンティーだと私は考えます。
普段なら泊ることのできない高価なホテルにちょっぴりおしゃれをして、堂々とボーイにドアを開けてもらいロビーに入っていくのです。
ツアー客だらけの街のレストランと違う、静かな音楽と、高い天井や豪華な生花に迎えられてラウンジにはいってみれば、なんとなく、自分も友達もいつもと違った仕種でしばし優雅にお茶の時間を楽しめること間違いなし!
私にとってアフタヌーンティーは味覚、視覚、聴覚、嗅覚など、すべてを満たしてくれる最高の贅沢なのです。
■What's Afternoon Tea?
アフタヌーンティーの元々は、さる英国の伯爵夫人が、遅い夕食がまちきれずに「ちょっとお菓子と紅茶でも。」とはじめた小さな楽しみだったそうです。
三段のトレイの一番上にドライフルーツのスコーン、真ん中にはサーモン、キュウリ、ハムなど、主役(紅茶)の味を損ねない具をはさんだフィンガー・サンドイッチ、下段には色とりどりの可愛らしいケーキ。
これが夕食前の"お茶"とは・・・夕食が遅い(9時ごろでしょうか)としても、英国人の大人が太目になりやすいワケです。
そして、アフタヌーンティーといえば、スコーン!
単純なレシピながら、家庭や店によって材料や作り方に微妙に違いがあって、食べ比べるのも楽しいのです。
そして、スコーンといえば忘れてならないのが"クロテッドクリーム[Clotted Cream](デヴォンシャー・クリームとも言うらしい?)"。乳脂肪分の多いこってりしたクリームだけれども甘さがほとんどなく、ジャムと一緒につけても、またそれだけでも、スコーンの素朴さに良く合う味です(私はこのクリームをトーストに付けて食べるのも好き)。
紅茶はというと、英国の定番、ミルクティーがお勧めです。
ただミルクティーといっても結構こだわりがあったりします。
ミルクは温めていない牛乳、紅茶より前にカップにそそぎ(ミルクファーストという言葉も。一説には、牛乳の強い香りを消すためだとか)、たっぷりの葉で濃い目に入れて・・・などなど。
ミルティーに一番あうとされるアッサムは大抵の家庭で見かけた銘柄で、私の大好物です。
一般の家庭のティーは土日であっても、3段トレイは出てこなかったけど、山ほどスコーンやアップルパイを焼いたり、時にはローストビーフが出たりして(狂牛病を怖がってたのは外国人だけだったのかな?)、これまた素晴らしい量だったりするわけです。
準備ができたら、それらを2〜3時間かけて、友人や家族とおしゃべりをしながらゆっくりいただくだけ。
■Which hotel do you would like to go?
ロンドンには数多くのホテルがあるますが、誰でも知っていそうな有名なものは、"リッツ[The Ritz]"と"サボイ[The Savoi]"でしょうか。
私自身はあまり一流のものとは縁がないので、映画の舞台になったとか、ビートルズ[Beatles]の写真集の中に彼らが泊ったと書いてあったとか位しか知識がありませんでした。
でも、宿泊料金を見れば一目瞭然、"超"高級ホテルなのです。
本当、アフタヌーンティーでもなければ(普段の私の洋服を考慮すると)、ロビーに入るのすら躊躇ってしまうたたずまいです。
基本的にホテルのアフタヌーンティーは食べ放題(っていうとなんかムードが・・・)なので、気合を入れてお昼を抜いて行くのがほとんどでした(どこが優雅なんだか)。
遠慮していてもスタッフが「スコーンのお代わりは?紅茶はいかが?」なんて声を掛けてくれます。
英国滞在中、6つのホテル(2000年7月に一軒、2003年9月にもう一軒、2005年に更に一軒をプラス)とティールームを合わせて10回ほどアフタヌーンティーをすることが出来ました。
どこも中心地にある有名ホテルですが、私の独断と偏見で星なんぞつけてみました。
    ハイドパーク [Hyde Park]
窓からはハイドパーク[Hyde park]の花々が見られるので、初夏から秋にかけてがオススメです。
予約をするときに"窓際[Window Side]"を頼んでおきましょう!(冬の景色はあまり・・・ですが)
明るく天井の高いティールームはとても豪華な雰囲気。
ダイニングテーブルは大きめなので食べやすく、テーブル間も空いているので他のゲストの会話が気にならないのも良かったです。
たまたま日本人ゲストが他にいたことはあったのですが、席を離すなどの配慮もしてくれました(何故か日本人旅行者はどこに行っても目立つ)。
食器はローラアシュレイ、シュリンプ(小エビ)のサンドイッチ(他ではあまりお目にかからなかった)が特においしかったです。
紅茶も数種類の中から選ぶことができます。
スタッフも気さくでにこやかに応対してくれました。基本的にホテルでのアフタヌーンティーは、ジーンズなどは避けたほうが無難ですが、比較的ラフなカッコでも入れてもらえるようでした。
ピアノの生演奏も有りです。
公式サイト/ Mandarin Oriental Hyde Park(英語/日本語) |
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    ラッフルズ・ブラウンズ・ホテル [Raffles Brown's Hotel]
少し通りを入ったところにある可愛らしい5つ星のホテル。
予約がなくても良いとする貴重なホテルですが、それなりに早くいかないと席はなくなってしまうと思います。
どのホテルもそうですが、特に夏の週末は予約は必要でしょう。
ティールームもいくつか区切ってあり、お屋敷のリビングのようでので家庭的な雰囲気。ゲスト間も離れていて快適です。
私たちのテーブルには日本語を話せるスタッフ(多分中国系)をつけるなど、気配りも見られました。
ケーキもスコーンもあっさりしていて食べやすいので、男性でも気に入るのではないでしょうか。
印象的だったのがとても"首のふとい"ネッシーのようなスワンのシュークリーム。それも「素朴だなあ」なんて良く思ってしまいます。
すべてソファー席ですが、テーブルも広目だったので食べやすく、明るい雰囲気でした。
公式サイト/ Brown's Hotel(英語/日本語) |
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    クラリッジス [Claridge's]
英国の貴族、名士が利用する超高級ホテル。ブランドの店が立ち並ぶ通りから、1本入った意外と静かな通りに面しています。
2003年の英国旅行の折、まだ未体験の高級ホテルの中から選びました。
サボイ・グループなので、ケーキが甘すぎやしないかと心配しましたが、結構おいしかったです。紅茶も数種から選べたのも嬉しかったし、何よりもグリーンで揃えられた美しいラウンジと食器、そしてピアノとバイオリンの生演奏がリッチな時間を提供してくれます。
3つぐらいのテーブルに、一人のスタッフが付いていて、空になったカップをソーサーに戻したとたん、現れて注いでくれたのには驚きました。
ちょっと残念だったのは、三段トレイではなかったことでしょうか。
ホームページで、ラウンジの画像が見れますが、実際はもっとぎゅうぎゅうな感じでした。
入り口近くの席だったのですが、レセプションの女性が仁王立ちして接客してたのが、妙に印象に残っています。
唯一ホームページのフォームから予約したホテルですが、回答も早く、スムーズに予約ができました。
公式サイト/ Claridge's(英語) |
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   レーンズボロー [The Lanesborough]
名前も知らなかったホテルだけど、雑誌に"かのマドンナが絶賛した"とあったので2000年の滞在時に行ってみました。
ピンクを基調に、たくさんの花やちょっとアジアンチックな装飾品が飾ってあるラウンジはとても美しいです。天井も高く、明るく、インテリアではかなり高得点です。
ただ、私は運が悪かったのか、はじっこの席だったので美しい内装は少ししか見えませんでした。
味は、肝心のスコーンがいまいちだったのと、4つ最初に出てきたケーキの半分が甘すぎて食べられなかったのが残念。
スタッフの対応は良かったのですが、予約のなかった人達の方を良い席に案内したのが気にちょっと・・・(笑)。予約の人の席を明るい、良い席にして欲しかったです。
ピアノ演奏が有りました。
公式サイト/ The Lanesborough(英語) |
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  サボイ [The Savoi]
かの有名なサヴォイ・ホテル。超高級クラスです。
かなり広〜いティーラウンジ。窓はなく(窓の絵はある)照明は少し落しぎみになっています。
一人がけのソファーに座ったのですが、他のゲストとあまり離れていないのでスタッフも通りにくそうでした。
手前に大人数用のソファーセットが有り、日本人らしきツアー客が一列に10人ほど並んで座っているのは圧巻・・・英国のホテルは大抵がツアー客に対するサービスを少し落としているような気がします。
ツアーでくるアフタヌーンティーはやはり有名なホテルを選んでいるのでしょうか。しかし、あの並び方はかなり苦しいのでは・・・。
ここの特徴はスコーンの温かさを保っていることです。大きめで、クロテッドクリームも最初からたっぷり用意されています。
ケーキがかなり甘目で1つしか食べることができなかった(わたくしとしたことが・・・不覚)のが残念でした。
スタッフの応対はスピーディー・・・というより、かなり忙しそうで、なんかばたばたとした印象でした。
ピアノの演奏有りです。
公式サイト/ SAVOY(英語) |
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  リッツ・ホテル [The Ritz Hotel]
予約は"1ヶ月前にするのが望ましい"とありますが、1ヶ月前でも取れるかどうかわからない、アフタヌーンティーも超人気なホテルです。
時期的な問題もありますが、さすが名門“The Ritz”であります。
早い時期から、ホームページからの予約も可能であった、先進的な部分と、歴史とスタイリッシュなサービスが売りの超高級ホテル。
しかし、小さなスペースにテーブルセットをぎゅうぎゅうに置いてあるので居心地が良い、とはいえませんでした。
テーブルも小さく、食器を置く位置に少々苦労もしました。
落として食器を壊さないか心配しながら食べてたせいでしょうか・・・味に関しての記憶があまりないのです。
私が行った日は生ピアノもなかった(聞こえなかったんだったりして)し。
私の感想としては、「いまいち」といったところ。味を覚えてないのに、星2つはあんまりかもしれませんが、あれだけぎゅーぎゅーに詰め込まれると、儲けに走っているような気がしてしまいます。
ドーチェスター並みのゆったりさがあれば、いつかもう一度行ってみたいです。味を確かめるために・・・。
公式サイト/ THE RITZ LONDON(英語) |
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 フレミングス・メイフェア [Flemings Mayfair]
グリーンパーク近くにある、イギリスらしさが漂うかわいらしいホテル。立地条件に惹かれてフリーツアーのホテルプランをグレードアップしてここにしたら、アフタヌーンティーが付いてきました。
地階にある、夜はバーとなる可愛らしいお部屋で頂くのですが、生演奏(というか音楽?)は無し。3泊宿泊者サービスの利用者しかいなかったような感じです。何故か入り口で聞いたらドアマンがアフタヌーンティーの場所をしらなかった・・・ということは、日本のフリーツアー客のサービスのためだけにやっているのでしょうか?
お茶の銘柄も尋ねられなかったし、ジャムは瓶詰め。サンドイッチのパンは水分を無くし、スコーンもケーキも出来合いのものという印象がありました。ホームページを見ると、とてもお洒落なホテルだけに、この“出来合い加減”は残念のほかありません。イギリスにもこんなまずいスコーンがあったんだぁ・・・と驚いたほど。一応3500円程度の値段はついていたので、一般の方にも出していると思うのですが・・・。
ホテルの名誉の為に一言付け加えると、朝ごはんのコンチネンタルは以外に種類もありおいしかったし、何よりもホテルのスタッフの感じのよさは、他とはちょっと違うと思ったほど。ツアー客扱いのせいか、私たちの泊まった部屋は、間違いなくホテルで一番小さなツインだと思われますが・・・。
公式サイト/ Flemings Mayfair(英語)
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※仕上げたのがNZ滞在中の為細かい情報は省略(というよりわからなかった^^;)しています。
どのホテルも有名なのでガイドブックに住所やFAXなどが書いてあるので問い合わせ てみよう!!
参加するツアーの空き時間が確認できたら予約したほうが確実です。.英語が話せなくてもEmailやFAXで予約可能なところもあります。
値段は年々上がっているように思われます。
特に夏は別料金のところもあるよう。2000年7月に行ったレーンズボロウ(The Laneborough)はシャンペン付きで£26.50、無しで£22.50と、1年前の情報誌より£6.00近くも高くなっていました。
2003年に行ったクラリッジス(Claridge's)はちょっとお高めで、一人£26.00でした。(どのホテルも、料金に加えて10%のサービス税がかかります)
17th July 1999
※注意※ 2005年10月にフレミングス・メイフェアを追加しました。
一番最初、1999年に書き、後から2つのホテルを追加しました。(2000年、2003年)
詳しい情報はそれぞれのホームページでご確認下さい。 |