12.おこちゃまとお散歩〜Beale Park(ビール・パーク)
ある日の午後、私は初めて真剣に、本気でお子ちゃま達を叱ってしまいました。原因は、そこら中、どこにでもある子供同士のケンカででした。
ここ1週間で、最初はCharlotte(シャルロット)が、次ぎにTrevor(トレバー)がChicken Pox(多分、水疱瘡)にかかり、いとこ達と遊ぶ事ができなかったから、二人ともかなりしているのでしょう。不必要にお互いにカラムものだから、手がつけられない有様でした。
しかたがないので二人をダシにWinchester(ウィンチェスター)にでも遠足に行こうかとTrevorに申し出たのですが、思ったより電車賃が高く、「そうだ、Beale Parkがいいよ!僕がピックアップするから安く済むし。」と目的地が変更されてしまいました。
観光地なら私も楽しめるのですが、お子ちゃま用お遊びスペースで半日も過ごす事になってしまいました…。トホホ。
■In the Morning
Trevorが早めのお昼を済まし12時15分ごろに迎えに来ると言います。
私の午前中の使命は二つ。
まず一つ目。
お子ちゃま達の洋服にアイロンをかけるのですが、どうもこれが理解できません。なんでお遊び用のカジュアルウェアにアイロンをかけるのでしょうか! が、取敢えずちゃっちゃと終わらせます。
二つ目は、お昼やスナックを用意すること。
昨日買ったパックのジュース二つと、自分のミネラルウォーターを冷凍庫に入れ、おやつをかばんに詰め込みます。
そしてお昼のサンドイッチを作りへ。ツナマヨネーズとハムと生マッシュルームのサンドイッチを一組作ったところで、慌てて偏食クイーンのCharlotteに「ツナとマヨネーズと生のマッシュルームは…食べられるのかなぁ??」と尋ねてみました。
すると、「ツナは好き。マヨネーズもちょっとなら。でもマッシュルームはいや。」というお答えが。
マッシュルーム抜きのサンドイッチを一組と、ちょっと変かな、と思いつつ、ラズベリージャムとりんごのサンドイッチを二組作ってランチボックスへ。
時刻丁度にTrevorとMinne(ミニー)がやってきたので、冷凍庫に入れたジュースを出し保冷材代わりにビニールバッグに入れて、新たにジュース二つを詰めて私の準備はOK。
子供達は水着を着た上にアイロンのかけられた服を着て、さあ、出発。
■Beale Park
Beale Parkは、レディングの街からくるまで20分ほど行った大きな公園です。
公園と言っても、動物が飼育され、花も沢山植えられて、おまけにミニ蒸気機関車が走っていたり、Paddring Pool(英国やNZでは度々見かける、浅いプール。監視係りもいないし更衣室もシャワーもない)もある、子供向けアミューズメントスペースです。
大人£4.50、子供£3.00の入場料を払って、さあ、中へ。
1時も近かったのでとりあえずお昼を食べられる場所を探します。
ベンチは結構あるけれど、古びた木製であまりきれいにみえないので、木陰の芝生で食べる事にしました。ピクニック・マットを持ってこなかったのは大失敗でした。
お子ちゃま達の一番の楽しみはPaddring poolとアスレチックのような遊戯場でした。
そこにまず行ってしまうと後がもたない(なんてったって5時間も居なくてはいけないのだから…)ので「私は初めて来たんだから、案内してね。」と、園内を1周することにしました。
園内を流れている川に掛かる橋を渡って、ほとんど手入れがされていない道を歩いたり、 動物の飼育小屋や池の側を通り抜けます。
もうすぐ11歳になるChristpher(クリストファー)はもとより、8歳のCharlotteにもブタや鹿、鶏ややぎ、羊は既に興味深い動物でありません。昔飼っていたというウサギの前以外では、ほとんど足を止めることなく歩き続けました。
ミニ蒸気機関車に乗ってみようかとも思ったのですが、園内を1周するでもないのに£1.50もするのでやめました。
同じ金額ならお菓子の方が二人には魅力的でしょうし…。
こんな状態なので、2時過ぎにはPaddring poolまで来てしまいました。
二人はさっさと服を脱ぎプールに走ります。私はプールの側に木陰を探し、さっさと寝る体制に入ります。"寝る"といっても、お子ちゃまをほおって熟睡するわけにはいかないのでMDを聞きながら横になっていました。
週末にロンドンでも行って日本人に会わなければ、ほぼ日本語を話す事はない私にとって、日本語OKなEmail、ホームページ、それに日本の音楽を聞くときが一番リラックスできる時間です。
それ以外に自分が一人になれる時間は、平日にはほとんどありませんから…。
時々、横になりつつ周囲を見渡してみます。
プールで遊んでいる子供達は、白人、インディア、黄色人種など様様。周りにころがっている大人も、浅いそのプールでは心配する必要がないので本を読んでいたり喋っていたり。
更衣室がないので、あちらこちらでみんな着替えているし、一部クリケットをしている親子がいたり、キックボード(お子ちゃま用)をしている子がいたり、なんか、すごくばらばらな感じがします。
ぼーとしているところへ、20分も経たずに二人が戻ってきました。
Christpherはもう着替えると言っています。ちょっと、冗談じゃないぞ!
「ここに5時過ぎまで居なきゃいけないから、プール遊びが短いと時間を潰せないよ〜。」と言うと、彼はそれを知らなかったらしく「じゃあ。」とまたプールに戻って行きました。
おそらく私が一人で暇そうなので早く戻ってきてくれたのでしょう。
そしてさらに10分ほど経って二人が戻ってきました。
Christpherはさすがにもう飽きたらしく(そりゃ、10歳の子供に泳げないプールはつらかろう)、着替える準備に入ります。が、Charlotteが「あと1回!ねっ、1回だけっ!」とおねだりして再びプールへ。
そんなことを何回か繰り返して、結局3時過ぎまでプールで、4時まで遊技場で二人で遊んでもらいました。
その後二人に£1.00ずつ渡してお土産屋に行ってもらった。Charlotteは4個で95pのサングラスというどこでも買えるような玩具を買ってきた。Christpherは自分には何も買わず「お母さんに出しなよ。」と絵葉書を買ってきてくれた。いつもそうだが、貰ったお金をその日に使い果たすのがCharlotte、半分以上残すのがChristpher…何か私の小さかった頃を思い出させるお金の使い方をする二人。
その後、Cafeでお茶を飲みお喋りで時間を潰した。嬉しい事に二人とも今日のツナのサンドイッチを気に入ってくれたようだ。「今まで食べたなかで一番のお気に入りだよ。」とChristpher。うーーーん、嬉しい事を言ってくれる。
話の中によく出てくるのが私の家の話。Christpherが「日本にすごく行ってみたくなったよ。」と言う。「夏休みとか、冬休みとかなら私の家においでよ。一緒に遊べるよ。」というとCharlotteが「Christpherは平気よね。でも私、ミユキの家には居られないわ。だってミユキのママってミユキより食べ物に厳しいんでしょう?日本食ってきっと食べられないもの。」と笑って言う。まさにその通り、というよりCharlotteが来たら私の家族全員が大変だよ…。
予定より早く待合せ場所に行くとTrevorとMinneがすでに来ていた。
この日Readingでは"Rock Festival"なるものが催されており、空前の大渋滞。それを避ける為に田舎道を遠回りをした。
家に着く頃には私は車酔いでぼろぼろだった…。
因みに右の写真は公園内にある石像とお子ちゃま。
左はRichmondのハンプトンコート内のフェイク、右がかのトラファルガースクエアのフェイク。どちらもかなり小さめである。
28th Augutst 2000
追記:誤字をご丁寧にも掲示板にてご指摘いただきましたので、一部修正しました。(05/07/18)
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