富士エコキャンプ場は、富士山の麓にありバリエーションのある風景を楽しめるオートキャンプ場です。
『エコ』と付いている通りの試みをしており、ソロからグループ、家族連れと様々な使い方ができる事もこのキャンプ場の魅力の一つでしょう。
Contents
富士エコキャンプ場はどんなところ?
富士エコキャンプ場は山梨県富士宮市にあります。ゆるキャン△の聖地である人気のオートキャンプ場ふもとっぱらキャンプ場とは車で15分ほどしか離れておらず、位置的にはより富士山に近くなります。
規模的にはふもとっぱらキャンプ場よりかなり小さくなりますが、フリーサイトのオートキャンプ場で、設備も良い事から家族連れでもキャンプ初心者でも楽しめます。
車で行ける範囲に道の駅朝霧高原や道の駅なるさわ、田貫湖や本栖湖があります。
富士エコキャンプ場内を散歩していて楽しかったのは、鶏が飼われていて売店で新鮮な卵を買う事ができたり、ちょっとした高低差や木や建物の配置で、サイトによってちょっと違う風景を楽しめることでしょうか。
元々は体験型の環境教育施設として、2021年4月から農業体験型キャンプ場としてリニューアルしています。
日曜日には餌やり体験もありますので、鶏の餌になる生ごみは捨てずに収集しておくことが推奨されています(私はソロキャンだったので、エサとなる生ごみはほとんど出ませんでした・・・残念)。
富士エコキャンプ場の設備・サイト
富士エコキャンプ場は私には十分設備の整ったオートキャンプ場ですが、シャワーや温泉などはありませんので『高規格』では無いかと・・・でも、一般的なキャンパーが困る事はきっと無いですね。
基本的な場内施設のきれいさ・便利さ
女性やファミリキャンパーに嬉しいのは、トイレや水場のきれいさ・備品が整っているところでしょうか。
さほど広くないため、管理棟の横、キャンプ場の中央にあるお湯の出る水場と、個室が4つ(女性用)ある温水洗浄便座のあるトイレを多くの人が使う事になりますが、私が使用した時に列ができる事はありませんでした。
お湯の出る水場は2箇所あり、洗剤やスポンジ、手指の消毒液も置かれています。外にありますがひさしの下になりますので、雨でも傘を差さずに洗い物ができます。
温水洗浄便座のあるトイレは中央だけですが、仮設トイレも幾つかあり、混雑している様子は見かけませんでした。
色々な景色が楽しめるAからHのサイト
サイトはAからHまで、大きく8つのサイトにわかれています。それぞれのサイトに特徴があり、散歩をしながら「次はここに・・・」とつい次回を想像してしまいます。
オートキャンプサイトA
公道から直接車で乗り入れるオートキャンプサイトです。区画はありませんが1組10m四方のエリアを使用する事ができます。
車・タープなどを含めて10m×10mに納めれば、複数のテントを張るのもOKです(ただしエリア内の駐車は1台のみ。2台目以降は管理棟向かいの駐車場へ)。
比較的公道が近くて車の音がしそうですが、平らなエリアが広がっているので、グループやファミリーの方はテントやタープを張りやすいですね。
富士山ビューを遮ぎるものはありませんが、電線は目に入ってしまうかもしれません。
バンガローは4名まで宿泊できるようです。
オートキャンプサイトB
少し高台にある狭いエリアです。
何組予約が取れるのかはわかりませんが、エリア全体が狭いので・・・4組ぐらいでしょうか?
私が宿泊した金曜日は一組の家族連れの方おり、電源も使用されていました。
フリーキャンプサイトC
1組10m四方のエリアを利用する事ができます。雨天時は車の乗り入れ禁止ですが、チェックイン日が雨で無ければテントの傍に車を置いておくことができるフリーキャンプサイトです。
富士山に近くかなり大きく見えます。オートキャンプサイトBほどではありませんが、なだらかな段差(サイト内の高低差)があります。
個人的には道路が近いのと、富士山を見た時にしっかり電線が視野に入ってしまうのが残念でした。
オートキャンプサイトD
個人的には一番面白い、次は是非泊まってみたいのがこのオートキャンプサイトDです。
マップで見ると広い長方形のエリアのように見えますが、建物(古い給水塔かサイネージのようなもの)や樹木が緩やかにサイトを仕切っていて、場所によってはかなりプライベート感があります。
センターハウス、水道、トイレがかなり近いですが、道路とサイトで段差があるため人が歩いたりしているのはさほど気にならないのでは?と思いました。
フリーキャンプサイトE
広いのでグループで場所取りしやすく、また正面に富士山が見えるのがフリーキャンプサイトEです。
「A」「B」「C」と同じく富士山の正面になるので目の前に巨大な富士山を望む事ができます。
緩やかに高低差があったり、樹木があるので場所によっては富士山が見えにくい所があるかもしれません。
オートキャンプサイトF
富士エコキャンプ場内には2箇所、太陽光パネルがあるのですが、その2か所に挟まれているのがオートキャンプサイトFです。
太陽光パネルは想像よりも大きかったですが、真ん中にあるパネルは量的に富士山を遮る事にはなりませんでしたし、奥にあるパネルは位置的にあまり視界の邪魔にはなりませんでした。
敷地内の樹木は小さなものが多く、日中傍を歩いたときは「真夏は意外と良い日陰になるかも」と思いました。
オートキャンプサイトG
富士エコキャンプ場の一番奥にあるオートキャンプサイトです。オートキャンプサイトHの奥にありますが、少し段差があるため、富士山もしっかり見る事ができます。他のサイトに比べサイト内の高低差はさほどなく、テントやタープが立てやすいかもしれません。
オートキャンプサイトGとオートキャンプサイトは通路もなく隣合っていますが、間に排水溝があるため場所取りがしやすかったです。
オートキャンプサイトH
オートキャンプサイトサイトGの富士山側にあるのがオートキャンプサイトHです。
富士山を正面に左手にある太陽光パネルが、オートキャンプサイトFとの仕切りになっています。富士エコキャンプ場では1番か2番目に大きなサイトです。
太陽光パネルに近いところはかなりの、そして奥にも少し傾斜がありましたが比較的テントやタープが張りやすいエリアです。
ただ、土曜日はかなりの数を入れるので、遅くに来た人たちはテントを張るエリアを確保するのにかなり悩んでいたようでした。
車で30分程度に便利な施設が複数ある
歩いて行けるのは『河口湖チーズ工房』ぐらいですが、車を出せばお風呂もあって便利なエリアです。
歩いて行ける!「河口湖チーズ工房」
富士エコキャンプ場に来たのなら真っ先におススメしたいのが、『河口湖チーズ工房』です。
美味しい手作りチーズを試食して購入する事ができます(訪問するときは電話で営業しているかをご確認ください)。
詳しくは「▼訪問の記録」をご覧ください。
道の駅・食事ができるところ
- 道の駅なるさわ:富士山の湧き水を汲める、現地の食材を買える、立ち寄り湯がある など
- 道の駅朝霧高原:現地の食材を買える、複数の飲食施設があり広い など
- まかいの牧場:お子様を遊ばせるには良さそうなところ。私は小動物を愛で、アイスクリームを頂きました
立ち寄り湯(温泉)
- 富士眺望の湯ゆらり:道の駅なるさわの奥にあります。浴室から富士山が見えます
- あさぎり温泉 風の湯:「バナジウム天然水」を沸かしているようです(温泉といえる?)
- 富士田貫湖温泉 富士山恵みの湯:田貫湖の「休暇村富士」内の温泉。露天が無いのが残念
- 富士山西湖 いずみの湯:一番遠いいですが、西湖ドライブも楽しめます
中央道から向かわれる方は、少し離れていますが手前で温泉に立ち寄るのも良いかもしれません。
▼ 私が行に立ち寄った『芭蕉 月待ちの湯』
見どころ
- 田貫湖:北側にたぬき展望台があり、徒歩でなら一周できます。紅葉がきれいです(桜の木もありました)
- 陣馬の滝:小さな滝ですが、涼やかな風景が楽しめました
- 白糸の滝:全国的に有名な名所の一つ。この滝も、滝と富士山が一緒に撮影できるポイントも大好きです
- 県道71号線:紅葉ドライブを楽しむなら、国道139号線も見る事ができますがこちらもおススメ
富士エコキャンプ場の個人的にちょっと残念なところ
富士エコキャンプ場は富士山がしっかりと見えるだけでなく、設備も整っていて便利なキャンプ場です。ただ残念な事はありました。
- 雨に弱い(水はけが悪い)
- クワイエットタイムがない?(朝早くのおしゃべりに起こされました)
- イベントグループに対して前もっての注意はない?(車のグループが居たのですが、エンジンを吹かしている音が煩かったです)
- ゴミは、鶏の餌となる生ごみ以外は持ち帰り
- 土日は隣人が近くなる(場所によってはそれなりにテントが近いなと思いました)
富士エコキャンプ場の混雑具合
金・土・日の連泊でしたが、予約開始日でなくても予約がとれました。
金曜日は1つのエリアに2組程度しかおらずかなり広々。水道やトイレを使うにも待ち時間はありません。
流石に土曜日は朝からアーリーチェックインをする車も多く満員でした。
入場してくる車を見ていて思ったのですが、アーリーチェックインもあり、予約エリアが事前に決まっている事もあり、休日(土曜日)は15時過ぎると場所取りにかなり苦労しそうです。
フリーサイトですが、「1組10m四方」も無かったように思えます。早くに来た人は、あとどのぐらいの人が来るのかはわかりませんので詰めてテントを設営するわけでもありません。苦労して空きを見つけてテントを張ろうとしたら「えー、ここ2列じゃないの?3列あり?」と聞こえるように不満を言う方もおり(そんなルールはありませんでしたが)、何組も行ったり来たりしていました。
傍から見ていると「そこ入れるのでは?」「なぜそこに張らないの?」と思う事もあったのですが、どうしても迷った方は受付に行き、キャンプ場のスタッフの方に相談したら良いかと思います(1組だけ受付から戻って来た後に別のサイトに移動していました)。
富士エコキャンプ場はソロキャンに向いている?
富士エコキャンプ場は、個人的にはソロキャンにも向いていると思います。
安全面
センターハウスは夜でも明かりが付いており、スタッフの方が宿泊していたと思われます。
完全予約制ですし、近くに民家などはありませんので、暗くなってから出入りする車もありませんでした。
キャンプ場自体がそれほど大きくありませんので、サイト「A」以外はセンターハウスにも近く不安は感じづらいです。
セキュリティは当然、個人の意識が一番大事です。高価なギアの盗難も各地で発生しているようなので、仕舞えるものはテントや車に(念のため食べ残した食材も車に)入れて鍵をかける事は忘れずにしましょう。
特に女性は「見るからに女性とわかる可愛い設営や、服装は避ける」「防犯ブザーを用意する」(富士エコキャンプ場なら、他のキャンパーに聞こえると思います)「隙のない自分を演出する」など自衛を心掛けましょう。
独立性(孤立性)
サイトによっては休前日は込み合い、あまり孤立性はありませんが、緩やかな段差や樹木、太陽光パネルなどの建造物を上手く活かして、それなりに独立性は確保できそうです。
女性ソロキャンパーから見た富士エコキャンプ場(まとめ)
富士エコキャンプ場は混雑具合やサイトによってかなり雰囲気は異なりますが、広大な富士山を大きく楽しむ事ができるキャンプ場です。
センターハウス近くのトイレや水場は手入れが行き届いており、また、オートキャンプサイトAを除けばセンターハウスも近く安全性もそれなりに感じる事ができます。
区画サイトではないので、時間帯や状況によって場所取りに苦労する可能性もありますが、キャンプ場内も含め散歩しつつ色々な角度で景色を楽しめます。
標高は800mほどですので真夏はそこそこ暑いのではないかと思いますが、11月中であれば最低気温もマイナスには行かず、過ごしやすいのではないでしょうか。
詳細情報
富士エコキャンプ場(富士エコパークビレッジ)
- 公式サイト
- 富士エコパークビレッヂ 富士エコキャンプ場
- 住所
- 山梨県 南都留郡富士河口湖町富士ケ嶺633-1
- 最寄り駅
- バス路線からも離れていますので、車がお勧め
- マップコード(管理棟)
- 312 269 822*10
詳細・最新情報は公式サイトでご確認ください
- 訪問日
- 1回目 2022年11月25日・26日泊