Casa Milà(カサ ミラ)を見学した後、宿泊していたホテルが近かったため一旦戻り(スマホのバッテリーが僅かであったため)、再度で直してCasa Vicens(カサ ビセンス)に向かいました。12年前に来たときは一般公開していませんでしたし、外観も見た記憶がないので楽しみにしていました。
Casa Vicens(カサ ビセンス)とは
Casa Vicens(カサ ビセンス)はガウディ、31歳のとき(建築は1883年~1885年)の処女作ですが、居住者がいたため内部が一般に公開されるようになったのは2017年の秋からのことです。
Casa Vicens(カサ ビセンス)小道を歩いてくると正面に見えます。様式はまったく違う建築物ながら、なんとなく周囲に溶け込んでいるのが不思議です
Casa Vicens(カサ ビセンス)はオンラインで事前予約ができます
バルセロナの見学できる建物の多くは、オンラインで事前予約ができます。時間指定が必要な通常予約、必要でないプレミアムチケット、ガイド付き、ナイトツアー、屋上のみなど色々なプランがあるので、旅の計画に沿って利用するととても効率的です。
前もってクレジットカードで払えるので、両替を沢山しておく必要もなく、また現地で当日に購入するより割引されているのも嬉しいです
[予約]オンラインチケット申し込み(Casa Vicens/カサ ビセンス)
実業家のビセンス氏の別荘(中心地から歩いて来れるけれど、確かに少し離れています)として建てられたこの邸宅は、ビセンス氏がアラビアタイルを扱う仕事柄、ムデハル様式というアラブ風建築にアラブ風のタイルが大量に使われており、先に見ていた『Casa Batlló』(カサ バトリョ)や『Palau Güell』(グエル邸)とはかなり様相が違います。同じゴテゴテ、凝りに凝っていると言ってもガウディの若さが爆発しているというか(笑)。
実はガウディが建築したビセンス邸はとてもこじんまりしたもので、庭園が特徴的な屋敷だったそうです。1899年に所有者が変わり増築されたため、内部はガウディらしい部分とらしくないモダンな部分から成っています。外観からはまったく分からないのは、これもまたバルセロナの建築技術のたまものと言えましょう。
Casa Vicens(カサ ビセンス)左側がガウディの設計、右側が増築部分ですが、外観からはわかりません
イスラム風?アラビア風?エキゾチックな庭を通って
Casa Vicens(カサ ビセンス)建物の右側から中庭に進みます。
Casa Vicens(カサ ビセンス)南国風の植物にアラビア風のタイルや密度の濃い装飾で囲まれた壁や窓
Casa Vicens(カサ ビセンス)庭にある大きなツボ(?)。優雅な装飾かと思いきや、ちょっと悪魔チック…
ガウディ設計部分は、植物や自然に埋め尽くされた不思議な空間
Casa Vicens(カサ ビセンス)狭い小部屋のようになっている玄関。ここは落ち着いた空間ですが…
Casa Vicens(カサ ビセンス)玄関のライティング。天井の装飾もこってりだけど、照明もこってり(暗そう)
Casa Vicens(カサ ビセンス)風や光を取り入れる仕組みは、アラビア色が濃いように思えます
Casa Vicens(カサ ビセンス)青い小部屋。とても素敵な青で、青と金の高貴な組み合わせにうっとりします
Casa Vicens(カサ ビセンス)壁だけでなく、天井までもびっしりと自然のモチーフで埋め尽くされています。驚いたのは意外とボロボロで、触ったら間違いなく落ちそうな壁も…
Casa Vicens(カサ ビセンス)どの部屋にも細かい自然モチーフの装飾が
Casa Vicens(カサ ビセンス)ベランダの装飾は、Casa Mila(カサ ミラ)に比べたらかなりおとなしいかも
Casa Vicens(カサ ビセンス)天井の多くは超立体的で、掃除はどうするのだろうかと少し心配になったり…
Casa Vicens(カサ ビセンス)シダでしょうか?壁面のほうが意外とあっさりしているのは、埃がたまりやすいからでしょうか(と言っても、十分掃除には苦労しそう…)
Casa Vicens(カサ ビセンス)少しスキがあるデザインの丸い天井画。立体感のなさが、少し異質にも感じます
Casa Vicens(カサ ビセンス)同じような色合いでも、ほとんどの部屋は異なる植物で装飾されています