以前スペインを訪れたときに一番感動したのは『サグラダファミリア』(Sagrada Família)でした。スペインで最も観光客が訪れる巨大な教会で心を奪われたのは「造りかけの美しさ」(中央部の教会の天井も一部無かった)。
あれから12年経っていますが、建築資材や機材の発達もあり予定を前倒して2026年に完成予定だそうです。今回行くか迷ったのは、そこにあの時感じた感動があるだろうか、どうせ見るなら完成してからが良いのではないか…という理由からでした。
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サン・パウ病院からガウディ通りを歩いて
Sagrada Família(サグラダファミリア/聖家族教会)はオンラインで事前予約ができます
バルセロナの見学できる建物の多くは、オンラインで事前予約ができます。オンラインチケットは現地で並ぶ必要がない時間指定のものも多くあり、少し安くなるのも魅力です。
前もってクレジットカードで払えるので、両替を沢山しておく必要もありません。
サグラダファミリア(Sagrada Família/聖家族教会)とは
最近は「サグラダファミリア」と呼ぶことが多いですが、私が子供の頃は「聖家族教会」という呼び名のほうが日本ではメジャーだった気がします。
正式名称はカタルーニャ語で『Temple Expiatori de la Sagrada Família』。日本語ならば『聖家族贖罪教会』です。
1882年に着工し翌1883年にアント二・ガウディが2代目建築家に就任、1926年に73歳で亡くなるまで数多くの作品を手掛けながらライフワークとして取り組み、そして彼の没後100年の2026年に完成する予定となっています。150年近くもかけて多くの人の手によって造り上げられる他に類をみない壮大な建築物です。
ガウディの設計方法はユニークで、糸に重りを吊り下げて描かれたラインを逆さにして屋根の曲線にしたりします(サグラダファミリアの地下でその模型を見ることができます)。きちんとした設計図が存在せず、場所によっては簡単なメモ程度しかないため(きっとタイトルしかない、とかもあるに違いない…)、歴代の建築家や彫刻家はガウディの意図を汲み取り、彼の気持ちになって今ある姿を創り出していると言います。
興味深いのは、『サグラダ・ファミリア』(Sagrada Família)は違法建築物だということ(2019年2月現在)。2006年に地下鉄が作りかけの巨大建築物の地下を走る計画が持ち上がり大規模な反対運動がおこる中で、以前あった建築許可が長い歴史の中で失効していたことがわかり日本でも「サグラダファミリアが崩れてしまうのでは?!」とかなり大きく報道されました。
もちろん、この稀有な建築物が崩壊することを望む人などいるはずもなく、特別な法令を作って・施行し地盤の強化工事をして、現在に至ります。今年はきちんと「合法化」される見込みだとか。
まずは一気に塔の上へ!バルセロナ市街が一望できる!
タワーに上がる時間を予約していた(SAGRADA FAMÍLIA WITH TOWERS/オーディオガイド付き32.00€)ので、公園側にある一般の入り口から建物内部に入ります。入る前から「以前とは違う」空気を感じるのですが、バジリカは後でゆっくり見たいので前の床だけを見て、覚えのあるエレベーターの前に並びます。