【世界遺産】バルセロナでガウディ建築を巡る(6)Sagrada Família(サグラダファミリア)

サグラダ・ファミリア(Sagrada Família) スペイン
サグラダ・ファミリア(Sagrada Família)

.

Ad

ガウディ自らの手が入った「生誕のファサード」と「慈悲の門」

サグラダ・ファミリア(Sagrada Família)

「生誕のファサード」は一般の入口になっています。ガウディ公園側にあり、エレベーターホールやオーディオガイドもこちらの入口から入ります。(当日のチケット売り場や学生用の入口は反対側の「受難のファサード」近くにあります)

サグラダ・ファミリア(Sagrada Família)

上を見上げると迫ってくる感じ。とにかく細かい!でも、真っ先に作られただけあってとても古典的な感じがしますが、彫刻を雨から守るようにファサード全体が傾斜していたり、繊細に見える装飾で重度を増していたりと工夫されているそうです。

サグラダ・ファミリア(Sagrada Família)

向かって右側。サグラダファミリアでは日本人彫刻家の外尾悦郎氏(♪ダバダ~♪のCMが妙に印象的)が長く制作に関わっていらっしゃいますが、「生誕のファサード」の天使像も外尾氏の作品。最初はハープを弾く天使しか造る予算がなかったのですが、世界中の寄付で15体すべての天使像が実現したとか。

サグラダ・ファミリア(Sagrada Família)

向かって左側。「生誕のファサード」は農民や動物たち、天使や東方三博士など皆が、キリスト誕生を称え喜びに溢れている雰囲気が醸し出されています。

サグラダ・ファミリア(Sagrada Família)

よくこんな細かい曲線が掘れるなぁと…ひとつひとつ見ているととても時間がかかるのが「生誕のファサード」の特長です。近づいたり離れたりしながら色々と鑑賞したい場所です。

サグラダ・ファミリア(Sagrada Família)

下の方にも美しい彫刻が並んでいます。とても優しい表情をしています。

サグラダ・ファミリア(Sagrada Família)

「慈悲の門」は扉やその周りの装飾に酸化させることで採色したブロンズが配置されています。「彩色したい」というガウディの意向があったとか。

サグラダ・ファミリア(Sagrada Família)

とても美しいバラや植物が配置されています。驚くほど立体的。

サグラダ・ファミリア(Sagrada Família)

「ブロンズを酸化させる」ことがどのように進められるのかはわかりませんが、出来上がりはとても重厚です。

サグラダ・ファミリア(Sagrada Família)

「慈悲の門」はきれいなものだけが存在するわけではありません。蜘蛛やカタツムリなどの虫もたくさんいます。

サグラダ・ファミリア(Sagrada Família)

ひっそりと広がるツタの葉の中には、トカゲ(イモリ?ヤモリ?)も身を隠しています。こういった細かいものを探すのも楽しいです。

サグラダ・ファミリア(Sagrada Família)

高い所にいる天使たち。ラッパを吹いています。

ラスト、「受難のファサード」へ

サグラダ・ファミリア(Sagrada Família)

バシリカを出て外側の回廊に出ます。当時の家具などが展示されています。

サグラダ・ファミリア(Sagrada Família)

「生誕のファサード」から入って真っすぐバジリカを横切ると、そのまま「受難のファサード」からサグラダファミリアを出ることができます。「受難のファサード」には、最期の晩餐以降のキリストの受難が表現されています。

サグラダ・ファミリア(Sagrada Família)

扉を飾る聖書の言葉。「生誕のファサード」の生き物たちとは違って、無機質です。

サグラダ・ファミリア(Sagrada Família)

扉も冷たく、開けるのが難しそうな印象を受けます(そんなわけないのですが)。

サグラダ・ファミリア(Sagrada Família)

下から上に向かって順番に、物語は進んで行きます。ユダがキリストにキスをする足元には、悪の象徴である蛇が。

初めて「受難のファサード」を見たとき、あまりにそれまで見た様子と違う彫像に「何これ?!モダン!」と驚きましたが、無駄な装飾を一切省き、無機質さを強調するゴツゴツとした風合いはキリストを待ち受ける「死」という最大の苦難を表現するには合理的であり、それがガウディからのリクエストであったそうです。

ガウディは「受難のファサード」のデッサンは残しているそうですが、建築が始まったのはガウディの死後30年近く経ってからのことだったので、それをどこまで理解して昇華するかは、現代の彫刻家に与えられた試練であったと言えましょう。(そして見事に表現!)

サグラダ・ファミリア(Sagrada Família)

「受難のファサード」の彫刻は、地元カタルーニャ出身の現代彫刻家の作品。100年以上も時間をかけているからこそ、時代の違う彫刻が違和感なくつながっていくのではないでしょうか。

サグラダ・ファミリア(Sagrada Família)

右下に十字架を背負うキリストがいます。その上が「受難のファサード」のラストシーン、磔にされるキリスト。スペインの明るい空の下で見ても、なんとも言えない悲しさが込み上げてくる風景です。

サグラダファミリアの全貌は、7年後に!

2時間以上かけて『サグラダファミリア』(Sagrada Família)を堪能することができました!それでも、地下礼拝堂やお土産ショップなどは見るには足りなかったので、予約してあっても3時間は確保したい感じですね。

完成は7年後。すぐには無理かもしれませんが、絶対にまた来ます!

さて、いよいよバスク地方に移動します。

サグラダ・ファミリア(Sagrada Família)

最後はお決まりのセルフ・シャドー・ポートレートを。(「受難のファサード」からバジリカに続く当りかな?)

Sagrada Família(サグラダファミリア/聖家族教会)見学情報

公式サイト
La Sagrada Família – Proveïdors oficials d’entrades – Sagrada Familia
ネット予約
Comprar entradas – Basílica de la Sagrada Familia
住所
Carrer de Mallorca, 401, 08013 Barcelona, Spain
最寄り駅
[metro] L2号線・L5号線 Sagrada Família(一般ゲートまで徒歩2分)
[autobus]19, 33, 34, 43, 44, 50, 51, B20, B24(一般ゲートまで徒歩2分)
Map with ID 31 not found

当ページの情報は最終更新時のものです。詳細・最新情報は公式サイトでご確認ください

旅のルート(夏の海外旅行 - スペイン『スペインの美術と美食を堪能するひとり旅』)
長期休暇が取得しやすい夏休みは、必ずと言ってよいほど海外旅行に出かけています。友人と一緒の時もあれば、家族と一緒の時もあります。また、おひとりさまも多いです。 2018年は、マドリ...