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長い階段を降りて、いよいよバジリカへ
ぐるぐる、キョロキョロと階段を降りてようやく1階のバジリカ(教会堂)へ。この場所は12年前に来たときは天井が無い場所もあり工事中で、日光が暗い中に差し込んでいたのを覚えています。一部しか通れなかったので部分部分しか覚えていません。
おお、天井がある!なんか思ったよりも白い空間ですね。そして、高い!(45m)どきどきします。深海が待っているのか、はたまたお花畑で小人になった感じなのか(ガウディ建築の私のイメージです)。
水のステンドガラスと「栄光のファサード」側
北東側の青いグラデーションのステンドガラス。きれいだ~!!!これは、朝日が入る時間に見たい!
天井もゴージャス!骨のようにも見えるし、花にも見えるし。
ステンドガラスの緑から青へのグラデーションが本当に好み。直射日光が入らない時間だったのでとてもやさしい色合いです。
バジリカはアプス(祭壇)が南東にあり、北西に長く回廊が伸びています。透明に近い窓が現在はまっている北西側は明るく、アプス寄りは暗くなります。場所によって雰囲気がまったく違いますね。
アプスの反対側の景色。ほかの場所と比べて色味が少ないせいか静寂さを一番感じるところです。ステンドガラスかと思ったらカーテンのようでした。この下にできる「栄光のファザード」を含め、まだ工事中です。
でも、この像はちょっと不気味かも(笑)。まるで「ロード・オブ・ザ・リングス」の黒い王様たちのようです。
幾何学的なデザインのステンドガラスは、ある意味とても古典的な場所である教会や大聖堂をとてもモダンに見せます。
火のステンドガラスとアプス(主祭壇)
南西側のステンドガラスは赤から黄色のグラデーションです。ちょうど西日が入る時間帯でしたので、まるで燃えるようでした。
白い大理石に移るステンドガラスも、また美しいです。
こちらのステンドガラスには少し青も混じっています。ちょっとした角度の違いで入る日差しが異なり、ステンドガラスの表情も変わります。
アプス側は少し暗いのですが、それでより一層、中央のキリスト像が浮かび上がります。
黄色いランプで照らし出されたキリスト像。とても神々しい雰囲気が演出されています。
赤いステンドガラスも、「栄光のファザード」側では周囲が明るいので光が分散され少し弱くなります。ちょっと優しい色合いに。
外に出る前に…天井や階段もしっかり見よう!
なんとも離れるのがお名残り惜しいですが、1時間以上もまったりとしていたのでそろそろ勇気を出して外に出ます。最後にもう一度、ぐるり。
飲み込まれてしまいそうな迫力を感じる天井です。おそらく、骨では無くて植物なんですけれど。上に向かって伸びる多くの柱は、下の方と上の方で形状が違います。きっと角度も含めて頑強に天井を支える工夫がされているのでしょう。
少し下に目線を動かすと、可愛いプレートみたいなものがはまっています。
これは、鷲かな?ちょっと鳩っぽさも感じるんですが(笑)
こちらは、牛…羽があるけれど?
この階段のみ12年前に見た記憶があります。まだ作り途中で土台しかなかったし、屋根が部分的にしかなかったのでまるで外にあるかのような状態だったのですが。
塔から降りてきたのとは別の、奥に見える長い階段。これを降りてみたいな…。
「聖家族教会」という名の通り、珍しくキリストのお父さんがいます。青いステンドガラスに白い彫像がとても映えます。
こちらはお母さんのマリアさま。明るく光の当たりが優しい場所に設置されています。ヨセフ像とマリア像は当時、寄付を多くした夫婦に似せてあるとか…(寄付した甲斐がある!…とか言ってはダメなんですね、きっと?)。
バジリカには地下もあります。ちょっとした展示物とガウディのお墓があります(今回は降りないで1階から撮影)。
2005年に世界遺産に登録されたのは、出来上がっていたこの地下礼拝所と「生誕のファサード」だけです。すべて出来上がったらまた『サグラダファミリア』(Sagrada Família)全体が改めて追加登録されるのでしょうか。