キャンプをはじめて3年以内の人は50%近くおり、2021年に1回以上キャンプをした人は83.6%
(PR TIMES)。
私の周りでもキャンプに関する発信をする人も増え、ツイッターでは
といったコメントも見かけます。
特に女性にはハードルが高い『ソロキャンプ』、私がすることになった経緯、またどんな人がソロキャンプに向いているかなど、感じたことも含めて紹介いたします。
Contents
ソロキャン「なまけものスタイル」
私はキャンプ歴はまだまだ浅いひよっこですが、もともとの好奇心の強さとチキンハート(臆病)が相まって、のんびり、マイペースにキャンプにはまり、先日(2021年4月)ついに「女性一人で完全ソロキャン」をしてきました。
このように言うと決まって「ソロキャンするなんて、絶対臆病じゃないでしょ!」と言われますが、それは違います。臆病だからこそ、段階を踏んで、準備をそこそこして、まぁまぁ用心をして一人でキャンプができるのだと思います。
私は基本的にはぐーたらで、面倒なことが嫌いなインドア人間。アトピー性皮膚炎をもっているので埃は苦手だし、日焼けなんて絶対にしたくない。そもそも重い荷物も辛い年齢になって、なんでキャンプにハマるかね?と自分でも思います。
それほど、ソロでのキャンプは楽しいんです!
そして、超横着モノであるためキャンプスタイルは、かなりゆるめ。「なまけものスタイル」と呼んでいます。
正直、がんばりません。計画は立てますが「疲れたな」、「面倒になったな」と思ったら、カンタンに予定変更です。無理はせず、ラクな方法を探します。
キャンプにもソロキャンプにも色々なタイプや楽しみ方がありますが、まずは無理なく、自分がソロキャンに向いているか、試してみませんか?
「向いている!」と気づいて一歩を踏み出す気になったら、きっと世界が広がります!
キャンプの定義
まずは念のため「キャンプ」の定義を確認したいと思います。
デイキャンプという言葉もある通り、日帰りで楽しむこともキャンプに分類されます。特にコロナ禍で「屋外なら人と会っても安全」と考える人がデイキャンプを楽しむようになり、2019年からのアニメ「ゆるキャン△」で増えたキャンプ人口は、さらに右肩上がりになりました。
「キャンプ」の定義は、公益社団法人「日本キャンプ協会」の公式サイトに書いてありました。
キャンプ(Camp)という言葉には、本来、「兵士が天幕に泊まって宿営している場所、あるいはその訓練を受けている場所」「人が集まる場所」という意味が含まれています。日本キャンプ協会のキャンプインストラクター用テキストでは、自然環境のもとで、必要最小限の装備で生活したり宿泊したり活動したりすることをキャンプと呼びます。
公益社団法人「日本キャンプ協会」 https://camping.or.jp/
一昔前に流行った「ブートキャンプ」のように、英語の「camp」自体はものすごく範囲の広い言葉ですが、私のブログ記事の中では、
を「キャンプ」としたいと思います。
また、キャンパーの定義を「キャンプ(≒自然)を愛する人」として、話を進めていきます。
Step1「キャンパー」には決して破ってはいけないオキテがある
キャンプの定義は絞ってみましたが、「デイキャンプ」然り、色々な種類のキャンプが存在します。
大勢でワイワイとBBQを楽しんだり、渓流釣りを楽しみ釣った魚を焼いてみたり、ブッシュクラフトをしたり・・・。
いずれの場合でも留意すべきは「自然環境のもと」というところ。一気に屋外アウトドアイベント的にキャンプが人気になったせいか、とても迷惑な人が増えたと、眉をひそめるキャンプ場周辺の住民の方、キャンパーは少なくありません。
- 焚火のマナーを守らない
- 封鎖/禁止されている場所で行う
- 遅い時間に騒ぐ/音楽を大音量で鳴らす
- ゴミの後片付けをきちんとしない
- 自然の木や岩などを傷つける
- 空気を読まず近接でテント設営をする
- 人のテントを覗き込む
などなど、挙げればきりがありません。
キャンプは自然の中で行うものです。定義からキャンプを解するなら、キャンプそのものが自然を楽しむ行為のはず。直接地面で焚火をしてはいけない理由も、キャンプ場でゴミが捨てられない理由もきちんとあります。
そういった行為をする人たちを「迷惑キャンパー」として報道されるのをよく見かけますが、大地を痛め、夜の静寂を破り、自然の良さを奪う行為はそもそもキャンプではありません。
ここで最初のチェックポイントです。
「ゴミのポイ捨てぐらい、誰でもやるでしょ」
「人の決めたルールに従うのがイヤ」
「マナーなんて関係ない。法律じゃないんだから個人の勝手でしょ」
「『立つ鳥跡を濁さず』なんて面倒」
心の中で一つでも断言出来てしまう人は、ソロキャン・・・いえ、キャンプそのものに向いていません。
逆に言えば、キャンプのオキテ・・・「ルールやマナーを守って自然を楽しむ」ことが出来そう!と思えれば、きっと楽しくキャンプができます!
Step2 「燻製」なんていかが?
話が少し小難しくなってしまいましたが、第一関門をクリアした皆さんに「無理のないソロキャンプへの道」ということで、次のおススメです。
それは自宅での「燻製づくり」です。
「キャンプって自然の中ですることなんでしょう?」とツッコミが聞こえてきそうですが、最初から道具をそろえたり、キャンプ場に行ったりすることを目標にしてしまうと、ハードル、一気に高くなります。
まずは何でも、手軽に試してみるのが一番です。
特に最近は第2次とも3次とも言われる大キャンプブームで、便利で過ごしやすいキャンプ場は競争率がとても高くなってしまいました。
コロナ禍で人数制限をしている事も取りにくい理由ですが、土曜日などは予約を取ろうとしても、オンライン予約の予約確認ページにすら入れず、満員になってしまうキャンプ場も沢山あります。
そこで・・・「燻製づくり」というキャンプのある側面が楽しめる活動をして、ソロキャンプの適正を軽く窺ってみましょう。
実は、私が最初にハマったのは「キャンプブーム」ではなく「燻製ブーム」でした。
酒飲みというのもありますし、食道楽というのもあり、「燻製をつくって食べたい!」と突然思いまして・・・燻製の方法を検索していたら、偶然見つけたのがキャンプギア(ツール)を製造・販売するDOD(ディーオーディー)の新製品のニュースリリースでした。
そこで紹介されていた「すごいよカオルさん」という製品・・・ダジャレ的ネーミングと、なんとなく本格的な燻製がつくれそうな雰囲気があったのと、その燻製器に描かれたロゴのウサギが可愛かった・・・という理由で購入。
手元に届いたら結構大きくて・・・室内で使うと煙で警報機が鳴りそうだと、ガレージで初めての燻製づくりをしました。冷えたビールを飲みつつ、燻製の味見をしつつ、ですね。そうしたらすごく楽しかったと。
そうです、私のソロキャンプへの第一歩は、偶然の産物だったのです。
因みに、この「すごいよカオルさん」は残念ながら現在は販売していないようです。似たようなギアは各アウトドアメーカーから販売されています。値段や機能はいろいろ。
もっと自宅で使いやすいものもありますし、燻製器を購入しなくても身近なツールで燻製はできます。ネット検索すると手軽に自宅で燻製をつくるための道具やレシピが沢山出てきます。
燻製はお酒のおつまみとしても最高ですし、子供にも人気があります。お店で食べたり、「燻製●●」みたいなものを買ってくれば手軽なのに、わざわざ手間暇かけてつくってみる・・・手作り故の美味しさもさることながら、少し不便な環境で、普段つくらないものを手間をかけて作りあげるという非日常的楽しみに浸る行為をすることになります。
蛇足ですが、燻製は燻製器で作るのは火加減が難しいので、土鍋で少量ずつ作ったほうが失敗はしにくいと思います。私はかなりおおざっぱなので・・・散々焦がしたり、溶かしたり、燃やしたりしています💦
燻製をされる際は、レシピをよく見て、安全な方法でお願いします。
Step3「チェアリング」も試してみよう
「そもそも料理はしないし、食べ物にそんなに興味はない。」という人も、「燻製もしてみたい!」という人も、「チェアリング」はどうでしょう?
「チェアリング」は2021年頃から耳にする機会が増えましたが、キャンプ同様、コロナ禍で大きく飛躍した、かつ、手軽な野外活動といえます。
折り畳み式のイスをもって、どこかに置いて、風景や周囲の空気を楽しむだけ。
軽量なイスを用意したら、空き地でも河原でも公園でも、どこでもいいのでなるべく自然があるところに向かいましょう。
イスはできるだけ、のんびりと沈めるものがおススメです。Helinox(ヘリノックス)のこのタイプは、アニメ「ゆるキャン△」でも出てきますが、軽量で組み立てやすいのが良いです。
Helinox(ヘリノックス)は如何せん高額ですから・・・似たようなタイプのイスも別メーカーであれば、お手頃価格で販売しています。
特許とかどうなっているんだろう?と思いつつ、私はまずは一番安いやつを購入しました。余談ですが、壊れたらHelinox(ヘリノックス)を所有したいです。
そこでお弁当を食べるのでも、お茶を飲みながら読書をするのでも良いです。恥ずかしさがあるかもしれませんが、自分が気にするほど、通りかかった人はこちらを気にしていません。
もし一人が無理であれば、最初は家族やお友だちと一緒でも。イスを組み立てたり、どこに置いたら景色が良いか考えてみたり、ちょっとワクワクして「外で過ごすのも気持ちがいいね」「落ち着くね」なんて思ったら、次は一人でのチェアリングにトライ。
あっというまに時間が経ってしまったり、ふと近くに咲く花や雲の動きが目に入って「綺麗だな」って思ったり、意味もなく嬉しくなってしまったら、ソロキャンプの適性はバッチリです。
気にしていないと言われても人目が気になるのであれば、ベランダでも、大きな窓の傍でも構いません。風や自然を感じられる場所にイスを置いて、しばしボーツとしてみてください。
どうですか?
少しでも「気持ちいいな」「なんか、リラックスできたな」と感じたら、次はもうちょっと広いところ、風の通るところ、自然の傍で体感したくなりませんか?
つまるところ、ソロキャンの適正とは?
まとめると、キャンプの適性は
- ちょっとした不便を楽しめる
- 自然を楽しめる
- ルール/マナーを守れる
の3つだけ。
そしてソロキャンの適性はそれに加えて
だけではないかと。
「いやいや、一人は寂しいから、そもそも適性チェックの前に無理でしょう」と思う方もいるかと思います。でも、やってみると意外と大丈夫だったりしますよ。
自然を楽しめるなら時間は有意義に過ぎていきますし、何もしない一人の時間(つまりボーツとしていたとして)も有意義だときっと思えます!
また、そういう時間の中で読書をしたり、キャンプ料理にトライすると(そう、「ゆるキャン△」のリンちゃんやなでしこのように)、自宅でするそれとは違う発見や、妙にぴったりとはまる空気を感じたりします。
「適性があるかも!」と気分が乗って来たところで、次回は「この後のアクションをどうするか?」について、実際に私が何をしたのかを交えてお話したいと思います。