重要文化財も!散歩に最適!北海道大学 札幌キャンパス

北海道大学 札幌キャンパス北海道・東北地方
北海道大学 札幌キャンパス

何度も札幌には遊びに来ているのに、今回が初めての『北海道大学』(ほっかいどうだいがく・北大)散策です。最初の予定では、のんびり周って、次に少し離れている『北海道大学植物園』(ほっかいどうだいがくしょくぶつえん)に行こうと考えていたのですが、ランチに失敗したため(笑)、構内でランチも取ることにしました。

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北海道大学とは

北海道大学(Hokkaido University)は、札幌駅からほど近い札幌市北区北8条西に本部を置く国立大学です。第一次世界大戦が終わる1918年に『北海道帝国大学』として設置されましたが、その前身である『札幌農学校』(さっぽろのうがっこう)を含めると歴史は古く、1876年が創立(創基)とされています。1947年に『北海道大学』に名称が変更されました。

札幌と函館にキャンパスがあり大学の総敷地面積としては国内最大規模の660Km2あり、全国の大学の土地面積の40%以上を所有しています。12学部・19大学院という国立大学としては最多の学部数を誇ります。

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敷地内には特徴的な建物、重要文化財、そして多くの自然があります。

札幌キャンパスは札幌市の中心地にあり、学生だけでなく地域住民の憩いの場、そして国内外の観光客の訪問地として親しまれています。

エルムの森とハルニレ

札幌駅のロッカーに荷物を預け、人が流れる方向へ足を進めます。土曜日なので観光客も多そうです。

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札幌駅を出て西に歩いて2つ目の信号で右に曲がると、正門がある大通りに出ます。立派な感じですが…ど真ん中に貼ってあるのはビアガーデンのポスター(笑)

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この日の札幌は32度と夏日。でも東京と違うのは、日陰に入ればかなり涼しいこと。大量の鳩が木陰で休憩中です。

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正門入ってすぐにあるインフォメーションセンター『エルムの森』。『エルムの杜』が札幌キャンパスの愛称と聞いたけれど、この建物の名前だったのかな?それとも「森」と「杜」で別物なのだろうか?

『インフォメーションセンター エルムの森』には北海道大学の見どころが載った無料の構内マップがあります。カフェやお土産屋もあるので後でまた寄ろうかな。

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大きな木が木陰を作る、緑あふれた構内。この木は1905年に寄贈された『ハルニレ』。ニレ科の植物で北海道大学のシンボルツリーの一つ。『エルム』は『ハルニレ』の別名です。

札幌キャンパスの『ハルニレ』は、札幌農学校開設時にアメリカから呼び寄せられた教師たちが故郷を懐かしんで残したことがきっかけになっていると伺いました。ハルニレは高さが25メートルから35メートル、直径が70センチから120センチに達し、樹齢は300年と言われています。構内には左右にハルニレを植えた大通りがあり涼やかな日陰を作っています。

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『エルムの森』で購入した、学生がデザインしたハルニレグッズ。可愛らしくでもシンプルなデザインで、特にマスキングテープがとても素敵。

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構内から見た南門とその付近。広々とした道路の向こうには森が続きます。

構内でランチを食べよう!

札幌キャンパス内には安価にランチが楽しめる学食が3つあります。土日であれば学生以外も割合自由に利用できます。最初は学食で学生気分になろう!と考えていたのですが、北大の学生が製造したチーズなどが楽しめるということで、百年記念会館の1階にある『北大マルシェ Café & Labo』(ほくだいまるしぇ かふぇ&らぼ)へ。

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正門もしくは南門から3分ほどの位置にある『百年記念会館』。

『北大マルシェ Café & Labo』(ほくだいまるしぇ かふぇ&らぼ)では、北大産のチーズを使ったラザニアを頂きました。国立大学の構内とは思えないお洒落さです。

北大マルシェ カフェ&ラボ でランチ@札幌キャンパス百年記念会館
札幌には何度も訪れているのですが、北海道大学には初めて足を踏み入れました。 目的の一つはちょっと大学生気分を味わいつつ、構内でランチ(時間的にはちょっと遅かったのですが…)を取ることです。 index 北海道大学でのラン

ランチのあとは、構内を散歩。大野池でカルガモ家族に出会う

アツアツのラザニアを冷たい牛乳と頂いた後は、本日のメインイベントに向かいます。先ほど『エルムの森』で頂いた構内マップを見ながら、北方面へ歩き出します。

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北大の構内は自然が多いといっても大変整備されていて、芝生なども美しく整えられています。

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地図を見る限りではこの道で合っているようなんですが…舗装されていない。大丈夫かしら?

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道はどんどん狭くなります。木陰が多く涼しいですですが、夜通るとしたらかなり怖い気がします。右側には小川とテニスコートが。川には「サクシュコトニ川」というお洒落な名前が付いています。語源はアイヌ語で、この小川が最後に合流する琴似川を意味する「サ・クシ・コトニ」とか。

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広い道路に出ると、反対側に池があり睡蓮が見えたので、そちらへ。地図を見て名称「大野池」を確認です。

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人が沢山いるなぁ、写真を撮っているなぁと思ったらカルガモちゃんが!

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草むらには子ガモたち。ここなら安全に暮らせそうですね。

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子ガモはのんびりした風情ですが、人に慣れているとはいってもお父さん(かな?)はピンと首を伸ばして警戒中?

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水面にびっしりと葉を広げた睡蓮。花は小ぶりですがとても奇麗。

重要文化財指定、札幌農学校 第2農場

『北海道大学』に来た目的の一つは重要文化財に指定されている『札幌農学校 第2農場』を見る事。大野池からさらに800mほど歩いて到着です。

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札幌農学校 第2農場入り口。

こちらは見学時間が屋内公開が16時まで、屋外公開が17時までと決まっています。すでに15時半になっているので足早に中に入ります。思っていたよりも観光客が少ないのか(今まで目にしていた人たちは学生と近所の人で)とても静かです。

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ゲートを入って右手にある事務所。可愛い建物ですが、1910年に建てられた重要文化財の一つです。入口に見学者の台帳が置いてあるので名前と居住地を記述します。

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大きな樹木の側に池があり、とても涼し気な雰囲気。うーん人がほとんどいない。

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池を越えて右手側から周ります。見えているのは「種牛舎」、内部公開もされている「牝牛舎」、「モデルバーン(模範家畜房)」。

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一番手前にある「種牛舎」。小ぶりですがしっかりとした建物です。

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内部公開をしている「牝牛舎」を正面から。札幌農学校は1876年に開校されましたが、現在の建物は移設・新築された1912年当時のもの。

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冬季を除いて、この牝牛舎と隣のモデルバーン(模範家畜房)、さらに奥のコーンバーン(穀物庫)は内部見学ができます。

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牝牛舎は可愛らしい感じですが、隣のモデルバーン(模範家畜房)はどっしりとした印象です。

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この「札幌農学校第2農場」は北海道全域に畜産を広めた日本畜産の一発祥地として、また特殊な建築構造と価値が認められて、1969年に国の重要文化財の指定を受けています。

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内部は窓が少なく結構暗めです。でも趣があります。

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一番奥に見えるのが「コーンバーン(穀物庫)」。穀物の保存や移動をしやすいように考えられて造られています。

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馬車ごと穀物を計量する「秤量所」。馬や引き車ごと計るとか…想像してみると大変そう。

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「牝牛舎」の向かい側にある「竃場」(かまば)と「製乳所」。どちらも1911年に建てられたものです。

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ステンドガラスがお洒落な「製乳所」は、バターやチーズを製造する場所。白い扉は氷室への鉄扉で、外から氷を入れ、その下の冷蔵室に冷気を送るようになっています。壁も床も煉瓦なので洗浄がしやすく雑菌の混入を防止できるように工夫されています。

漫画好きなので『動物のお医者さん』や『銀の匙(シルバースプーン)』を読んでおり…色々なシーンを思い起こしました。時代は違っていてもどんな作業をしていたのか想像ができ楽しい。

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ふと真ん中の木陰に目をやると、先ほどまで空いていたベンチで作業をする学生さんの姿が。うらやましいなぁ、こんな学生生活!

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『札幌農学校 第2農場』の敷地内にもたくさんの自然があり目にも心にも優しいのです。