ふもとっぱらキャンプ場は、富士山の麓にある人気キャンプ場で、眺望に優れた広いフリーサイトで有名です。
私はグルソロキャンとソロキャンで利用しましたが、個人的にソロキャンデビューにもおススメの高規格キャンプ場です。
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ふもとっぱらキャンプ場はどんなところ?
ふもとっぱらキャンプ場は山梨県富士宮市にあります。
近くには道の駅なるさわ、道の駅朝霧高原と広く便利な道の駅、田貫湖や本栖湖といった風光明媚な湖、いくつかの立ち寄り温泉、登山(中級?)が楽しめる毛無山があります。
そしてゆるく傾斜した広々としたキャンプグラウンドのどこからでも富士山が美しく見えると、ソロでも家族でも観光・散策も楽しめる事が大きな魅力のキャンプ場です。
「ゆるキャン△」では自転車や家族の送迎で高校生が訪れ、ひろびろとしたキャンプ場を堪能していましたが、現在のキャンプブームではあのようなすっきりした風景は、天気の悪い平日しか望めないのではないでしょうか?
それでも、場内は人数制限(車の台数制限?)をしているので、土曜日であっても「隣の人が近すぎる」「前の人の大きなテントに眺望を遮られる」といった思いはしたことがありません。多少、大きな車が視覚的に邪魔だなぁ…と思った程度でしょうか(本ページの写真は、11月の文化の日とその翌日の金曜日、土曜日のふもとっぱらキャンプ場の様子になります)。
私は常にオートキャンプ利用ですが、毎回徒歩キャンパーの方を見かけます。
ふもとっぱらキャンプ場の公式サイトを見ると、最寄りのバス停「道の駅朝霧高原」からは徒歩30分程度とかかれています。
ただ、Google Mapで見ると受付までは50分はかかりそうなイメージです(女性で荷物が多い場合、1時間越えかも)。恐らく、車がカーナビで誘導されるふもとっぱらキャンプ場のゲートに入るための道ではなく、北側の道を通るほうが近いと思われます。私は通ったことがないのでお勧めできませんが、徒歩をお考えの方はふもとっぱらキャンプ場に問い合わせてみてください。
車が通る道は道幅が若干狭いところもありますが、狭い箇所はまっすぐで見通しも良い、一応舗装された道路なのでガラガラを引きずって歩く事はできそうです(こちらは1時間10分とGoogle Mapには出ます)。
ふもとっぱらキャンプ場が人気の理由
ゆるキャン△聖地という事もあり、金・土の予約がとりにくいふもとっぱらキャンプ場ですが、キャンプ好きなら一度は行く価値があります。
時間・金額・予約方法などの利用しやすさ
ふもとっぱらキャンプ場は公式サイトに予約システム・問い合わせフォームがあり、その点も使いやすい理由の一つです。
私はお問い合わせフォームも電話でのお問い合わせもしたことがあるのですが、スタッフ常駐時間であれば返信も早く、丁寧に対応いただいた印象です。広い人気キャンプ場だけにスタッフの数も多いからだと思われます。
最近リニューアルされた公式サイトは、見目好くなったもののまだ整備されていないコンテンツが多く、利便性重視で見るとわかりにくいなと思います(「よくある質問」がComming Soonはダメだと思う)。新しい予約システムはまだ使った事がないのでわかりませんが、色々と改善されるのではないかと期待しています。ふもとっぱらキャンプ場は「企業」としてSDGs、ブランディングやUXにも力を入れている印象ですね。
また、宿泊の場合でも中学生以上が1,000円、小学生が500円と人気キャンプ場であるのに割安です(ですよね?)。ただ乗り物は別料金で、バイクや自転車が1,000円、自動車が2,000円、キャンピングカーなどの大型車が4,000円(いずれも税込)になります。
それでも、テントサイトの宿泊でのチェックインが8時半と早く、チェックアウトが14時と遅めなので車でのソロキャンでもコスパは良いと感じてしまいます(コテージやデイキャンプでは時間が異なります。アーリーチェックインとレイトチェックアウト設定は無し)。
基本的な場内施設のきれいさ・便利さ
まず、女性やファミリキャンパーに嬉しいのは、トイレや水場の充実さでしょうか。特に中央にある「草原中央トイレ」は個室も広く、温水便座なのでお子さんも安心して使えます。
水場は「草原中央トイレ」に複数ありますが、サイト内にも点々とあり便利です(いずれもお湯は出ません)。
水場…特に「草原中央トイレ」にある水場に関しては、残念ながら特に朝、不愉快な気持ちになる事が多いです。「ゴミを捨てないで」と書いてあるのに、食器などを洗って残飯を流している人が多いのです…。トイレがきれいに使われているだけに、ちょっとした手間を惜しんでいる人がいらっしゃるのが残念ですね。
ふもとっぱらキャンプ場にはゴミステーションがあり、きちんとゴミを分別して捨てられるのもポイントが高いのです。
燃えるゴミは100円(税込・地域の指定ゴミ袋)でゴミ袋を購入して捨てる事ができますし、それ以外の炭・灰・ガス缶・飲み物の瓶と缶・段ボールなども分別して捨てる事ができます(不燃物はお持ち帰りです)。また、余った薪はふもとっぱらキャンプ場で購入したものに限り、置いて帰る事ができるので、徒歩キャンの方も焚き火が楽しみやすいのでは?
カー・ソロキャンであれば、ビンとカンが無ければちょっとした生ごみぐらいはまったく問題ないので、私はソロの場合は自宅の地域指定ゴミの袋(一番小さなサイズ)を持って行く事にしています。
因みにシャワールームは以前はあったようですが、現公式サイトでは紹介されていません。が…近くに立ち寄り湯がいくつかあるので、そちらを利用すれば問題なしですね!
食堂やショップなども充実
キャンプ慣れした人ならば不要かもしれませんが、ふもとっぱらキャンプ場には大きな食堂があり、これが一つの魅力になっていると思います。
私も基本はキャンプ飯を楽しむ派ですが、ふもとっぱらキャンプ場の「金山テラス」ではここならではのフードを楽しむことができます。私のおススメは「鹿ボロネーゼ」と「豚鹿豚鹿バーガー」そして「ふもとっぱらオリジナルビール(生)」です。因みに「鹿肉ボロネーゼ」が無くなるのが早いようです(休日の13時頃欠品、翌平日の同じ頃には食べる事ができました)💦
また、売店ではゴミ袋や薪、ガス缶といった「忘れたら困るもの」のほか、ふもとっぱらキャンプ場のオリジナルグッズやジビエ肉が置いてあります(ジビエ肉は金山テラスにもあり)。
昨年購入した時はジビエ肉はカチコチに冷凍されていて、使いにくかったしイマイチだったのですが、現在は冷蔵なのですぐに焼いて食べる事ができます。地元の食材が楽しめるのは、とても良いと思うのですが…あまり期待していなかったので、手前の道の駅朝霧高原でしっかり購入してしまい…今回はお見送りでした。
ゆるやかな斜面になった広いキャンプサイトとレア感満載のコテージ
ふもとっぱらキャンプ場のテントサイトはすべて、ゆるやかな傾斜になったフリーサイトです。そのため、場所取りが難しいという方もいますが、自分の車を近くにおいてタープも張って好きなレイアウトを模索したり、ファミリーやグループでも広々とスペースを取ることができます。
テントサイト以外は使用した事がないしソロ向けではないので割愛しますが、私がいつか家族と使いたいと思っているのはテントサイトの眺望を楽しめる「コテージ柏」です。
一軒しかないため予約難度は超S級ですが、お風呂もある普通の家の上、近くにテントを張る事ができます。年配の両親でも安心してあの風景を楽しめそうです。
ふもとっぱらキャンプ場のテントサイトは15エリアに分かれています。
よく、「ソロキャンプならどこが良いか?」と尋ねられるのですが、ぐるっと見て周った感じではどこにでもソロキャンは見かけますし、どこでも良いと思います。ただ、初めてだと色々悩まれると思いますので、いくつか特徴を簡単にご紹介します。
初心者やファミリーにおススメなのは
トイレや売店に近く、比較的ファミリーが多いのが「A」「B」「D」「E」「M」「N」の「草原中央トイレ」寄りです。
「草原中央トイレ」は水場もあり広いため、夜でもかなり明るいです。ただ、道の凸凹具合はどこも一緒なので、よほど近くでない限りはヘッドライトやランタンで足元を照らしながら移動しましょう。
明るいため、遅くに入場した方が隙間を見つけて設営しているのも見かけます。
ただ、サイトによってはかなり地面に凸凹があり、雨が降った時に小さな川(のようなもの)ができている事もありました(サイトN)。地面がぬかるむと足元も危ないですし居心地も悪くなりますので、できるだけ凸凹の少ないところを選んでください。
ソロキャンデビューにおススメなのは
富士山の見やすさと少し静けさを求めるなら「草原中央トイレ」から遠い場所を選んでの「B」「N」、売店には遠くなりますが、「C]や「J」(「富士山トイレ」がある」)当たりが良いと思います。
いずれもトイレが近すぎず遠すぎず、それなりにファミリーも居て、初めてのソロキャンであれば安心感があると思います。「J」などの富士山に近いエリアは、傾斜も少なくサイト内の凸凹も少ないのでテントやタープも張りやすいかもしれません。
因みに私が次にソロキャンしてみたいなと思っているのは、「I」や「J」よりの「K」です。少しの距離の違いでも富士山の見え方が違って楽しそうです。どうしても入場ゲートに通じる道路よりのサイト(A・B・H・K)の端は、車の音が気になりそうなのでいつも避けています。
車で30分程度に便利な施設が複数ある
私はいつも温泉に寄ってからキャンプ場に入り、キャンプを終えたら温泉に入ってから帰るので、ふもとっぱらキャンプ場の立地はかなり便利です。車で30分程度で以下のような施設があります。
道の駅・食事ができるところ
- 道の駅なるさわ:富士山の湧き水を汲める、現地の食材を買える、立ち寄り湯がある など
- 道の駅朝霧高原:現地の食材を買える、複数の飲食施設があり広い など
- まかいの牧場:お子様を遊ばせるには良さそうなところ。私は小動物を愛で、アイスクリームを頂きました
因みに道の駅朝霧高原にドローン場があるのですが…一度予約したら予約時間に受付が開いておらず…二度と利用しないと思いました。
立ち寄り湯(温泉)
- 富士眺望の湯ゆらり:道の駅なるさわの奥にあります。浴室から富士山が見えます
- あさぎり温泉 風の湯:「バナジウム天然水」を沸かしているようです(温泉といえる?)
- 富士田貫湖温泉 富士山恵みの湯:田貫湖の「休暇村富士」内の温泉。露天が無いのが残念
- 富士山西湖 いずみの湯:一番遠いいですが、西湖ドライブも楽しめます
見どころ
- 田貫湖:北側にたぬき展望台があり、徒歩でなら一周できます。紅葉がきれいです(桜の木もありました)
- 陣馬の滝:小さな滝ですが、涼やかな風景が楽しめました
- 白糸の滝:全国的に有名な名所の一つ。この滝も、滝と富士山が一緒に撮影できるポイントも大好きです
- 県道71号線:紅葉ドライブを楽しむなら、国道139号線も見る事ができますがこちらもおススメ
ふもとっぱらキャンプ場の個人的にちょっと残念なところ
ふもとっぱらキャンプ場は富士山がしっかり見えただけで幸せな気分になれ、設備も整っていて不足はありません。ただ残念というか…気を付けたいところがあります。
- (既出)水道使用後のゴミを処分しないユーザーがいる(これは個人の意識次第でどうしようもないですが)
- サイトによっては地面が凸凹(雨後に車がハマらないように要注意)
- 風が強い時がある(もう、本当にこれは運…)
- 地盤が固いところが多い。風も考えると30cmペグ必須
- クワイエットタイムがない?(隣が離れているはずなのに1時過ぎても会話が聞こえ、6時前から薪を割る音が聞こえた)
- 喫煙に関する注意がない?(歩きながら吸っている方がいた)
- 周辺に広い敷地が多いため、大音量イベントをしている時があります。ふもとっぱらキャンプ場自体がイベントをしているのは分かると思うのですが、21時ころまで近くのイベントの音が聞こえてきた事あり
- 先日、近くの家族連れがスタッフの方に「もう少し静かに」と注意を受けていました。もしかしたら近くの方が通報したのかもしれませんが、まだ18時を過ぎたばかりなので…そんなに遅くない時間に気の毒だなとおもいました(もちろん、お子さんの声が特に耳障りという方もいるかもですが)