『赤城神社』と『大沼』(おの・おおぬま)に立ち寄り、ランチを食べた後、一路車は西方面へ向かいます。
今回の目的は『草津温泉』(くさつおんせん)で1泊まったり。そんなに温泉が好きかと言われると、実はそうでもなく家族のリクエストだったりします。私はどちらかと言えば湯船に入るよりも足湯ファン。でも、最近色々と整備して湯治目当てのお年寄りよりも若いカップルが多いとテレビで紹介されていた『草津温泉』には興味津々です。
天下の名湯『草津温泉』とは
日本三名泉や三大薬泉に数えられる事が多い『草津温泉』(くさつおんせん)は草津白根山麓に位置する人気の温泉です。「草津」の語源が温泉の硫化水素臭からの「臭水」(くさみず)とされるほど硫黄臭が強い事が特徴です(語源には諸説あり)。
その『草津温泉』の温泉街(オリンピックに備えて、アルファベット表記がローマ字ではなく英語になったとか!「Kusatsu onsen town」)、以前は駐車場などがごちゃごちゃしていて狭く通行もしにくかったらしいのですが、近年では湯畑を中心に整備され若者人気が急上昇。日本情緒あり、今っぽさもありの不思議な温泉街です。
湯畑(ゆばたけ)のファーストインプレッション。水が少ないとか…思っていたより湯気が出ていないのは、気温が高いからでしょうかね…。黒い外装がモダンなセブンイレブンがあります。
因みに「温泉」は「spa」とか「hot spring」じゃないのかと思われるかもしれないですが、日本の入浴文化を含めた「温泉」は2010年に「onsen」で国際共通語化しているそうです。
中心地から徒歩圏内で行けるいくつもの外湯、こちらも整備された『西の河原公園と西の河原露天風呂』(さいのかわらこうえん・さいのかわらろてんぶろ)、そして『草津山光泉寺』(くさつざんこうせんじ)と温泉巡りをしつつのんびり楽しめる環境になっています。そして最近話題の『草津温泉スキー場ジップライン』(ZIP-LINE)も湯畑から20分で歩いて行かれる距離にあります。
まずは草津の湯畑をぐるっと!
湯畑の周りには駐車場は無いので少し離れた指定の場所に車を停め、宿の送迎バスで中心地に向かいました。
湯畑の南側から左手を眺める。ザスパ草津チャレンジャーズ(サッカーチーム)の選手も登場するという湯もみショーが人気の熱乃湯が。
湯畑の南側から右手を眺める。人気の足湯「湯けむり亭」が見えます。
今宵、お世話になるのは『大東館』。湯畑の真正面という好立地!
因みに、今回お世話になった『大東館』(だいとうかん)は湯畑を囲む狭いエリアにある大型ホテルです。夏休みという事もあり、子ども連れやグループの旅行客が多かったです。
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草津温泉 大東舘、湯畑源泉100%かけ流し温泉と地元食材を使った料理が自慢♪草津温泉の中心「湯畑」に寄り添う老舗旅館、草津温泉バスターミナルから徒歩5分、駐車場:当館駐車場は姉妹館...
温泉水は少なめ?と思ったけれど、勢いよく出ている湯の滝。
草津山光泉寺を訪ねる
学生時代に来た草津はスキー場と民宿しか記憶に無いので、湯畑を中心に街歩きを楽しみます。まずは『草津山光泉寺』(くさつざんこうせんじ)から。
光泉寺の階段の手前にある歴史の古い源泉「白旗源泉」(しらはたげんせん)。源頼朝が発見して入浴したという言い伝えのあるため源氏の白旗にちなんで「白旗の湯」に。後ろにはこの湯を引いている共同浴場「白旗の湯」があります。
光泉寺の階段。湯畑付近から見えるのですが、ものすごく高く感じます?
よく見ると左側には側溝が。そうかぁ、雪国なんだねぇ…なんて蒸し暑い中で涼を想像してみたり。
阿吽の仁王像に挟まれた門をくぐる前に後ろを振り返ると、湯畑が見えました。
山門の後にもまだ階段が~。優しい顔の観音様にもご挨拶。
灯篭には可愛い神様のお使いが彫られています。
こちらの観音様も御顔がきれい。
光泉寺本堂。左側の青いビニールがかけられた像が何なのか、とても気になる…
『草津山 光泉寺』は日本温泉三大薬師に数えられているそうです。こじんまりとしていますが、どことなく上品な感じがします。残念ながらご本尊の薬師如来さまを拝顔することはできませんでしたが、散歩コースにとても良いと思います。
とても可愛らしい釈迦堂。中にいらっしゃるご本尊は、東大寺の大仏および大仏殿の再建に尽力した公慶上人の作とか。
池にも可愛いらしい祠があります。
草津のお土産にを「花いんげんもなか」を購入
『草津山 光専寺』から公営駐車所を抜けて草津の細い道を南に抜けて、バスターミナル近くにやってきました。バスターミナル近くにある『草津菓匠 清月堂』(くさつかしょう せいげつどう)へ向かいます。お目当ては「花いんげんもなか」です。
こちらが『草津菓匠 清月堂』。バスターミナルの南側にある道を少し行ったところにあります。
みがき小豆の上質餡に花いんげんの蜜漬豆を一粒入れた高級最中。お豆の形が可愛いのと花いんげんの風味が良いのです。ちょっと甘いのですが1つから購入できるので味見を。
湯畑の周りの道路はかなり狭いうえに人も多く歩いているので要注意!
途中には、清月堂よりも趣のある建物が…。
足元には標識が。歩行者にはなかなかわかりやすいです!
ぐるっと周って足湯タイム!
再び湯畑に戻ってきました。まずは自分の定番を探します。
日が少しだけ陰ってきて、やっと過ごしやすくなってきたころ探すのは…。
湯畑の西側にある建物、その目立たない奥の方に目を凝らすと…
ありました!クラフトビール(地ビール)!浅間高原麦酒が醸造している「草津温泉物語」です。屋台?と思ったら「Cafe Bar ICHII」の文字が。この白い建物が「一井」という名のホテルで、中にある飲食店の名のようです。座って飲みたい場合はそちらに行くのが良さそうですね。
飲むなら湯畑を見ながら…と思い、外でエールとスタウト、両方ともいただきました。エールはとにかく飲みやすく、スタウトはしっかり黒ビールの重たさがありつつ冷えているのですっきり。
湯畑の傍にある広いベンチ。
なんと!ベンチの一部に「手湯」がありました。どちらかと言うとぬるめかなぁ。
湯畑の北側にある酒屋さん『玉屋商店』。店頭で群馬のクラフトビールを売っています。
「よく冷えてるよ!」と声をかけられたので、まずは一本購入しました。当然栓も開けていただいて。
少し離れたバスターミナル前も含めると、湯畑の周りには3つの足湯があります(西の河原公園は除いています)。
まずは北側にある足湯『滝の湯』へ入ります。湯滝の前にあるからこのネーミングらしいです。想像以上に熱い!屋根がないせいか浸かっている人も少なめ、ベンチ代わりに湯畑に向かってただ腰を下ろしている人も。
『滝の湯』からの風景。壁も床もしっかりデザインされています。
お次は大人気の『湯けむり亭』。『湯けむり亭』には「飲食禁止」の札がかかっていましたが、なぜダメなのか(湯の滝には無かった)書いていないので「飲み物ならいいよね?」「焼き鳥ぐらいならいいよね?」と食べ始める人も多数…焼き鳥はタレが落ちたら嫌だなぁ。
『湯けむり亭』は湯畑の左側にある足湯で、総檜造りの東屋にすっぽりと足湯が入っています。この東屋は江戸時代にこの場所にあった共同浴場『松乃湯』を再現したものとか。結構熱いですが『滝の湯』ほどではないかも(屋根が無いから日差しで保温効果が高い?)。日陰になるせいか場所がわかりやすいせいか、少し広いせいか。家族連れやグループが長居をするのでいつでも人がいる印象です。
さて、再び玉屋商店でビールを購入して向かったのは…
焼き鳥やです。実はこのお店の隣の『焼き鳥 静』が大人気のお店なのですが開店時間が遅いためこちらへ。
『焼き鳥 静』ほどは並んでいませんが、結構人気です。
夕食の時間が2部制になっていてい遅かったので、ホテルに入って焼き鳥食べながら持ってきたビールを飲んでいました。『吾妻』の焼き鳥も美味しいですよ!
ホテル『大東館』の夕食の飲み物にもクラフトビールがあったので、オーダー。さっぱり軽め。