キャンプをしよう、特にソロキャンプをしようと準備をしている人をSNSで多く見かけます。皆さんがどんな準備をしているのかはわかりませんが、一度考えておくと役に立つのが「キャンプ飯」です。
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梅雨はソロキャン・オフ・シーズン?
「今年は梅雨が早い」という噂に戦々恐々しつつ、5月末や6月頭にはソロキャン予定を組むことができませんでした。
キャンプのオン/オフシーズンは人により、楽しみ方により異なると思いますが、個人的には少し寒いぐらいがベストシーズン。暑いよりは寒い方が自分には適しているので、年の前半なら3月から梅雨まで、後半なら10月から年内いっぱいでしょうか。
無理せず楽しむために暑い時期と寒すぎる時期は無理をしないようにしていますが・・・キャンパーとしては、キャンプに出掛けられなくても、だらだらのろのろとキャンプに関するあれこれを楽しみたいですね。
と言っても、どこまでもなまけものなのですが。
キャンプ飯の何がいいって、可愛いキャンプギアでしょ!
キャンプ飯、実践の第一歩はキャンプギア(ツール)の調達です!
「カタチから入る」という言葉もありますし、自宅で使っている調理器具では“ちょっとした不自由さを楽しむ”ことはできませんので、キャンプだからこそのギアを調達しましょう。
キャンプギア、特にクッキング系ツールは工夫されているだけでなく、見た目も可愛い/カッコイイものが多く見ていても飽きません。
キャンプギアをデザイン重視で手に入れて、それからメニューを決めてもいいですし、ネット上には沢山のレシピが公開されているので、純粋に好きなもの食べたいもの、カンタンそうなもので選んでもいいですね。
では、私が実際に使っているマイキャンプギアをいくつかご紹介します。
メスティンは万能鍋と同義語?!
自宅でキャンプ飯を楽しむなら、まずおススメするアウトドアの調理器具は『メスティン』です。
メスティンは長方形で片手が付いたアルミ製の飯盒(はんごう)です。元祖はトランギア(Trangia)というノルウェーの会社が作っているもので、日本ではイワタニ(カセットコンロで有名な)が正規代理店として販売しているのですが、商標の登録をしなかったのか(?)、今ではあらゆる企業が製造・販売をしています。
メスティンに関してはこれだけで1つ記事が書けるぐらいネタがあり、かつ色々な記事を見かけるので詳しいことは省きますが、もし、「キャンプ飯を家で体験したい。一つ購入するなら何?」と質問されたら、迷わずメスティンをおススメします!
「元祖はトランギア」と聞いてしまうと、何がなんでもトランギア製品を欲しくなる人もいると思いますが(自分の事です・・・)、他社のメスティンも所謂偽物ではなく、イワタニで販売しているオプションを使ったりもでき、サイズも仕様もさほど変わりません。
むしろ、バリ(縁に残るギザギザ)を取る作業が必要ないなど、扱いやすいと言えるかもしれませんね。人気のトランギアのメスティンの転売高額商品をよくみかけますが、そこにお金をかける必要はありません。まずはお安いもので始めてみましょう。
トランギア製品とそれ以外のメスティンの違いを強いていうなら、トランギア製は、蓋がぴっちり(そう、恐ろしいほどに)閉まるジャストサイズ!お米を炊いたときに、蓋の上に重しを置かなくても吹きこぼれないというメリットがあります(ただしこれも、使っているうちに緩んでくる印象です)。
私が最初に購入したのは、このAizhyのメスティンでした。『バリ研磨済み』というところに惹かれたのを覚えています(笑)。サイズもほぼほぼトランギア製と同じで、使用に遜色はありません。
こちらのMiliCampのメスティンは、計量カップのようなメモリがついています。メスティンは「飯盒」ですが、ソロキャンプでは煮る・焼く・蒸す・燻すと自由自在なのでメモリは役に立つかもですね?(私はあまり必要性を感じてはいませんが・・・)。
また、メスティンそのものは安価なので、「一緒に使うアイテム」とセット販売されています。メスティンと一緒に欲しくなる“メスティン炊飯”に欠かせない折り畳み式のミニミニストーブ、そして燻製や蒸し物にも使える網があるのも、良いですね!
もっと安価に済ませるならば、100円ショップのダイソーで販売しているメスティン(税込550円)もいいですね。バリ取り済みで、ご飯の炊き方説明も入っている親切さ!・・・自分も欲しいのですが、なかなかダイソーで見かけません。
ダイソーメスティンは他社製品より少し小さく1合炊きで、一般的なサイズのメスティン(2合炊き)の中にすっぽり入ってしまうサイズだそうです。個人的にはソロキャンプで2合は多いので、是非手に入れたいと思っています。
料理にもアウトドアにも・・・オピネル(Opinel)のナイフ
「オピネル」(Opinel)のナイフは、一番最初に購入したキャンプギアです。なぜナイフなのか・・・やはりサバイバルにはナイフ・・・というイメージだったんじゃないかと。
オピネルを選んだのは、刃をしまえるため持ち運びに危険が無く、切れ味が良さそうで、かつ小さくても作りがしっかりしていて包丁代わりにもなりそうなところでした。
そして何よりもデザインが美しい!
「オピネル(Opinel)」はフランスの老舗ナイフメーカーです。120年以上の歴史があるとか。「オピネル」の良いところを箇条書きするとこんな感じです。
- 錆に強いステンレススチールで高メンテナンス性
- 折り畳み式で持ち運びが安全で、軽量コンパクト
- 女性の小さい手でも持ちやすいハンドル
- 用途に合わせてサイズが豊富
何に使うか、手の大きさなどで刃渡り12cm(#12)のものを選ぶも、9cm(#9)を選ぶも自由自在です。因みに自分が購入したのは・・・
ステンレススチール #10 コークスクリューナイフ(41510)です。そう、ワインオープナーが付いているのです。
キャンプ用にバッグに常備しておかないと、忘れそうだなと思ったのがワインオープナーだったことと(栓抜きは小さいので常にキーホルダーとして持って歩いている・・・)、刃渡りが12.7cmで固めの野菜やお肉も切りやすそうだったことが決め手でした。
キャンプではクラフトビールを飲むことが圧倒的に多いのですが、少し寒い日ならホットワインを飲みたくなるし、煮込み料理にワインは欠かせないので、「いつでも開けられる」のは結構大事かも(笑)。
ワインオープナーがついていない#10もあります。値段が千円以上違いますので、ワインオープナーは別に用意した方がコスパはいいでしょう。
野菜や肉を切るのであれば#10ぐらいは欲しいですが、女性の手に馴染むのはもう少し小さい#9(刃渡り9cm)かもしれません。
食器は炎で温め直しができるホーローがGood!
キャンプを行く前にデザインに惹かれて揃えてしまったのはOpinelのナイフだけでなく、ホーローの食器もそうでした。そして今では「食器いらないかも」って思っているという(笑)。
現在では持っていくものもかなり絞られましたが、食器はキャンプギアの中でも個性が出せる部分です。自分がしたいキャンプイメージに合わせて食器を揃えるというのも、一つの楽しみです。
キャンプで使う食器類で大事なのは、素材だと個人的に思っています。
火が近くにあるかもしれない、落とすかもしれない、いざとなったらお湯を沸かすかもしれない・・・塞がっているお鍋の代用にするかもしれない・・・いくつかの使い方を想定して選ぶと琺瑯(ホーロー)になりました。ホーローならキャンプで使わなくなっても、自宅でオシャレに使えるかも?・・・と。
ホーローの良いところは、
- 火にかけられる(温め直しやお湯を沸かしたりできる)
- 見た目がオシャレ
- 臭いがつきにくい
でしょうか。もちろん、ホーローに傷がつくと、ホーローの威力が無くなってしまうのですが・・・。ホーローの食器はコールマンやキャプテンスタッグといったキャンプギアメーカーでも色々出されていますが、自分が選んだのはPlatchamp(プラットチャンプ)です。
Platchampは純日本製というところも魅力ですし、形もオシャレ、カラーリングもマットでモダンです。作成に手間がかかるのはホーローの特徴ですが、塗装工程をさらに増やし、丈夫にかつ少し武骨な印象のあるホーローを繊細に仕上げているところが素晴らしいです。
カップは、珈琲はもちろんホットワインやホットウイスキーを飲む雰囲気にもあっていますし、プレートとボールがあればどんな組み合わせのフードでもオシャレに見せてくれそうです。
実際に使ってみると、プレートとボールの使いやすさは秀逸です。この2つがあれば、だいたいの料理をカバーできます。ただ、購入したデザイン性の高いカップがスタッキング(コンパクトに重ねること)できないのが少々残念で・・・。
キャンプギア欲が高まると、最初の頃はどうでも良かったスタッキングが重要に思えてきました。
そこで後から買い足したのが、DOD(ディーオーディー)のホーローマグです。取っ手がマグネット式になっているため、大きめのガッチリカップがスタッキングできます。蓋もあるので、この中にハンカチで包んだ生卵を入れるなど、保護すべき食材を入れて運んだりもします。
たっぷりとしているため、このカップに水やワインを入れて、取っ手をはずして火にかけて沸かしたりもしています。ソロだとホーローのマグが2つあれば、料理も結構できてしまうかも。
因みにこのDODマグは大人気なので、売り切れが続いています。再販してもすぐに無くなるのが悩みです。購入するには小まめに公式Twitterのチェックが必須と言えましょう。
まな板はフォトジェニックなお皿でもある
Opinelのおしゃれ~なナイフに併せて、自分がキャンプに連れていったまな板は、自宅で使っているオリーブ素材のものでした。もともとこだわって厚みのあるものを使っていたので・・・
・・・重い!!そして結局、雑誌の付録だった、メスティンに格納できる超ミニまな板を使っている現在です(汗)。
木製のまな板はとても素敵なのですが、素材によりお値段に結構差がありますね。美しさと使いやすさで選ぶならオリーブやアカシアでしょうか。
オリーブ:堅く乾きやすいのが特徴です。カビなどが生えにくいため、超まな板向きです。木目が美しいのもポイント
ウォールナット:ちょっとお高いですが、風合いもまな板としての適性もばっちりな材質
竹:こちらも丈夫で清潔が保てる素材ですね。キャンプメーカーも竹製のまな板を多数出しています
因みに、私のミニミニまな板(雑誌の付録)は、恐らくまな板向けの素材ではないと思われます(着いた色が落ちなくなってしまいました・・・あれ、何の色だろう・・・?)。
メスティンに入るのはとても便利ですが、小さすぎるので新しいモノを物色中です。大きなメスティンも持っているので、まずはそこに入るまな板を購入しようと思っています。
なぜメスティンの中に入れられると便利なのかと言うと、汚れても気にしなくてよいところにさっと入れることができ、他のものを汚さずに家に持ち帰ることができるからです。
洗い物は自宅でもできますからね。撤収が楽な方がいいです。