ほったらかしキャンプ場は、山梨県の笛吹市にある人気キャンプ場で、大変予約ハードルが高い事でも有名です。
私はグルソロキャン(ソログルキャン?)、ソロキャンで利用しましたが、個人的にかなりおススメのソロキャングラウンドです。
Contents
ほったらかしキャンプ場はどんなところ?
ほったらかしキャンプ場は山梨県笛吹市にあります。少し山を登ったところにありますが、その途中には山梨県笛吹川フルーツ公園、ほったらかし温泉があり、近くにはパインウッドオートキャンプ場(こちらは「ゆるキャン△」に登場します:第2巻30ページ)があります。
「ゆるキャン△」では高校生が駅から徒歩で山梨県笛吹川フルーツ公園、ほったらかし温泉と進みますが、正直かなり距離はあるように感じます(特に往路はずっと上り坂なので)。荷物が多い場合は山梨市駅からバスかタクシーの方が現実的でしょうか・・・。
山の上と言えど途中までの道路は「フルーツライン」と呼ばれる風景も楽しめるきれいな道路で、極端に狭くすれ違いが難しい道は(私の記憶&車では)1箇所もありません。せっかくのオートキャンプ場ですし、個人的には(体力がないので)車で行く事をおススメします。
途中、山梨県笛吹川フルーツ公園の中に入るようなルートになっているので一瞬躊躇しますが、そこさえクリアすればほぼフルーツラインから一本道です。
ほったらかしキャンプ場が人気の理由
大人気のほったらかしキャンプ場には、納得の理由がいくつもあります。
管理状態や設備の良さ
ほったらかしキャンプ場にはショップを備えた管理棟(Center House)があります。一番近くのコンビニエンスストアは車で10分ほどのところになるので助かります(9時から17時まで)管理棟の前にはしっかりと駐車場もあり、迷ったり受け付け待ちでゴミゴミしているという雰囲気は全くありません(チェックインの13時はちょっと混雑します)。
水場・トイレもどのサイトからも遠くない距離にあり、きれいに管理されています。道や柵などもしっかりと補修しながら維持されている印象です。
ソロキャンパーとして安心できるのは、管理棟が閉まった後でも連絡の付く電話がある事です。18時から翌朝の8時半までは、担当スタッフさんが持つ携帯に緊急時連絡を入れる事ができます。
アーリーチェックイン可能
基本のチェックインは13時(ぼっちサイトのみ14時から)から17時ですが、オプションのアーリーチェックインを申し込むと12時30分にチェックインできます。
因みにチェックアウトはテント泊は11時、小屋付きサイトは10時になります。レイトチェックアウトはありませんが、テント泊ならまあまあゆっくりできるでしょうか。
しっかり整備された高低差のある区画と冷暖房まである小屋付きサイト
ほったらかしキャンプ場はすべて区画サイトです。区画で無い方が良いという方もいるかと思いますが、ソロキャンで落ち着いて過ごしたい場合には区画サイトはかなり助かります。
2022年8月からは「ぼっちサイト」が追加され、少しは予約も取りやすくなったかもしれませんね。
サイズや特徴もそれぞれありますので、ある程度は狙いを定めて予約したいところです。
名称 | 凡その広さ | サイト数 | 特徴 |
---|---|---|---|
ぼっちサイト[New!] | 約8m×5m(駐車1台可) | 27区画 | 雨に強めでソロ専用 |
区画サイト | 約7m×9m(駐車1台可) | 9区画 | ①~⑤は坂が無く移動しやすい |
ハナレサイト | 約7m×9m(駐車1台可) | 12区画 | 奥にある静かめサイト。電源有(オプション) |
デッキサイト | 約5m×6m(駐車1台可) | 3区画 | 雨でも快適なデッキの上にテントを建てるサイト |
ダイノジサイト | 広々(駐車2台可) | 9区画 | 広くてシンク付き。⑤~⑧は管理棟や温泉に近い |
ほったらかしサイト | 広々(駐車2台可) | 2区画 | シンク付き。ペットも安心な柵付き |
頂上サイト | 約8m×13m(駐車1台可) | 2区画 | 風景が一番良いが強い足腰が必要。電源有(オプション) |
横浜サイト | 約120㎡(駐車2台可) | 1区画 | 広く独立感高め! |
小屋付きサイト | 小屋により異なる | 3棟 | トイレや冷暖房完備で傍にタープやテントも設営可 |
何よりもさまざまなサイズの区画が高低差を伴い、ほとんどの場所で一列で並んでいるので、視界をほかのテントなどに遮られる事がほとんどありません。
富士山、夜景・・・素晴らしい風景
各区画からの風景が素晴らしいのはもちろん、歩き回ってお気に入りの風景を見つけたくなる工夫がほったらかしキャンプ場にはあります。
余談ですが、山の上の展望キャンプ場で見晴らしが良い・・・ということは、もちろんデメリットも多少あります。
私が利用した日には少し風が強い日もあって、タープ張るのを断念した事もありました。もちろん、張れないほどではなく設置されている方もいました。
徒歩圏内に「ほったらかし温泉」がある
個人的にはほったらかし温泉の存在がかなり大きいです。設営をして汗をかいてから、夕食の後でも車を出さずに温泉に入れるのは嬉しいです。
ほったらかし温泉については、レビューページをご覧ください。
ほったらかしキャンプ場の個人的にちょっと残念なところ
ほったらかしキャンプ場は大変設備が整っていて不足はありませんが、かなり個人的な事情で残念だなって思うところがあります。
- Softbankの電波が入りにくい(キャンプ場のせいではありません。Docomoは問題なし)
- ところどころ、坂が急(体力ゼロ・運動不足な自分のせい・・・)
- 支払いにクレジットカードなど現金以外が使えない(最近、現金を忘れる事が多く・・・)
- ゴミは500円で引き取り。分別するのは当然なので問題ないのですが、500円は流石にもったいないので、いつも持ち帰っています
ほったらかしキャンプ場の予約ハードル
ほったらかしキャンプ場の予約ハードルはかなり高いです。まず予約の条件をまとめてみます。
ほったらかしキャンプ場の予約方法
- インターネットでの予約システムのみ
ほったらかしキャンプ場 ご予約お申し込み
- 当月を含む3カ月間が予約可能
予約開始:希望日の3カ月前の毎1日(月初の月曜日や休祝日に当たる場合はその翌日)の9時 - 複数サイトをまとめての予約はできない(知人と隣同士になりたい場合は、一つずつトライする必要がある)
- 可能範囲の次月を跨ぐ連泊は、まず可能月の予約をとってからキャンプ場に電話連絡(080-9677-1010)をする
- キャンセル料は前日から(70%~)かかる
デイキャンプの場合は、まず同様にネットで宿泊予約をする必要があります。予約が取れた後でデイキャンプ変更の連絡を電話(080-9677-1010)または、メール(フォーム)でします(デイキャンプは11:30~16:00)
ほったらかしキャンプ場の予約状況と予約のコツ
上に表示されているのは、ほったらかしキャンプ場の2022年9月30日時点の、10月・11月・12月の予約状況です。
寒くなってきたせいか11月や12月の平日に空きが見られますが、キャンプのしやすいシーズンやGW、夏休みなどは予約開始日でほぼほぼすべて「満」に代わります(しかも「▲」だと1、2サイトしか空いていないと思われます)。
また、予約開始日は開始の9時にアクセスしてもなかなか完了画面に進むことができません。
コツ1:キャンセル待ちを狙え!
まず土日の予約を取るのはかなり難しいですが、難しい故に「まだ行かれるか分からないけれど、予約だけしておこうかな」という方が一定数います。ということは・・・キャンセルも一定数あります。
ほったらかしキャンプ場の予約システムでキャンセルをした場合、すぐにカレンダーに反映されます(自分がキャンセルしたときに確認済み)ので、マメに見ていると「満」が「▲」に代わっている時があります。
私は過去2泊(金曜日と土曜日)は、キャンセル待ちで予約したり、サイトの変更をしています。
2連泊でしたので・・・1日ずつしかサイトが予約できず、2日目の朝に隣の区画に引越をしました。少し面倒ですが、受付時に事情を話し、隣の方が撤収したらチェックイン時間を待たずに動いても良しと許可を頂いたので、時間を無駄にせずに移動する事ができました。
ただ、自分が行かれなくなったりサイトを変更したなど、利用できないサイトは確実に、なるべく早めにキャンセルしましょう。連絡なしキャンセルはキャンプ場にとっては死活問題ですし、自分と同じく、キャンセル待ちをしているキャンパーがいる事を忘れないようにしたいですね。
コツ2:予約開始9時の過熱状態が終わってから
これも運がかなり関りますが、予約開始日の9時直後はかなりサーバーが混みあい、予約ボタンを押したはずなのに、途中でエラーになって最初からやりなおし・・・なんてことも珍しくはありません。
最初に予約したときですが、私は9時から1時間ぐらいずっとトライしても予約できず諦めてしまっていたのですが、10時を過ぎてから予約作業を開始した友人から、すぐに「予約完了」の連絡がきました。
もちろん、数が少なく人気のサイトを予約したい場合、そんな悠長な事は言っていられない!となりますが・・・サイトをフレキシブルに選べる人(ソロかデュオでしょうか)向きですね。
ほったらかしキャンプ場はソロキャンに向いている?
ほったらかしキャンプ場がソロキャンに向いているか、向いていないか・・・は2つの視点から考えてみました。
安全面
個人的にはほったらかしキャンプ場は安全面ではなかなり評価できると思います。
- 区画がしっかりと別れているので、不用意に他社が自分の近くに現れない(たまに平気で横断する人、どこにでもいますがそれは例外として)
- 緊急事態の連絡先が24h用意されている
- 完全予約制状態(実際には空きがあれば当日でも泊まれます)で完ソロになることはほぼ無いと思われる
- キャンプ場内の道路には砂利がしかれているため、サイトに近づいてきた場合、音が聞こえる(逆にこれが苦手な人もいると思いますが)
- ぼっちサイト以外はデュオ(カップル)多めの印象
- 道の終点のようなところにあり、施設として整備されているので、気楽に利用者以外が入って来るような雰囲気ではない(公園の一角のようなキャンプ場は意外と人が入って来る)
セキュリティは当然、個人の意識が一番大事です。高価なギアの盗難も各地で発生しているようなので、仕舞えるものはテントや車に(念のため食べ残した食材も車に)入れて鍵をかける事は忘れずにしましょう。
特に女性は「見るからに女性とわかる可愛い設営や、服装は避ける」「防犯ブザーを用意する」(ほったらかしキャンプ場なら、他のキャンパーに聞こえると思います)「隙のない自分を演出する」など自衛を心掛けましょう。
独立性(孤立性)
広々とした林間サイトのような「人がいない」孤立感はありませんが、居住空間のような独立性があります。
- 区画がしっかりと別れているので、自分のスペースがしっかりと確保できる
- 区画の一辺はどの区画にも接していないため、意識して車を駐車したりテントやタープを張れば、サイト内では他社と顔を合わせない
- ぼっちサイトはソロ専用
- サイトによっては他のサイトとかなり距離がある(ほったらかしサイト②、ダイノジサイト④、横浜サイト、頂上サイト)
- (私が利用したときは)大きなサイトも含め、遅くまで騒いでいる人などはいなかった
女性ソロキャンパーから見たほったらかしキャンプ場(まとめ)
設備が清潔で景色がきれい。
これだけでキャンプ場としてはばっちりなのですが、整理された区画でのんびりもしやすく、カフェや温泉も楽しめるとなれば、おススメしない理由はありません!
区画によっては狭かったり、日によっては風が強いので、私のような下手な人間はタープを張るのに苦労しそうですが、安全面やアクセスを考えても、例えば女性のソロキャンデビューにもおススメできると思います。
標高が1,000m以上ありますので、夏以外は天気が良くても夜は相当冷える事があります。しっかりとした防寒対策も忘れずに楽しみたいですね。
詳細情報
ほったらかしキャンプ場
- 公式サイト
- ほったらかしキャンプ場
- 住所
- 〒405-0036 山梨県山梨市矢坪1669-25
- 最寄り駅
- JR中央本線 山梨市駅下車(山梨県笛吹川フルーツ公園行きバスがあるようです。歩いたら50分以上はかかると思われますので、車がお勧め)
- 駐車場
- 59 738 522*58
詳細・最新情報は公式サイトでご確認ください
- 訪問日
- 1回目 2021年11月5日、2回目 2022年4月7・8日