ほったらかし温泉は、山梨県の笛吹市にある人気の立ち寄り温泉施設です。
大人気コミック・アニメ・実写版の『ゆるキャン△』に登場する事から聖地とされ、平日でも賑わいをみせています。
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ほったらかし温泉はどんなところ?
ほったらかし温泉は、人気のオートキャンプ場「ほったらかしキャンプ場」から歩いて3分ほどのところにあります。
山梨市駅からバスに乗ってくることができますが、そのルートには山梨県笛吹川フルーツ公園があり、近くにはほったらかしキャンプ場のほか、パインウッドオートキャンプ場(こちらも「ゆるキャン△」に登場します:第2巻30ページ)があります。
少し余談になりますが、途中通過する「フルーツライン」と呼ばれる広域農道は山梨市、甲州市、笛吹市の甲府盆地北斜面の果樹地帯を抜ける走りやすい道路で、日本遺産に認定された「葡萄畑の織りなす風景」を満喫することができます。
ほったらかし温泉は駐車場も広いので・・・ある意味この広さが必要な時があるんだな・・・日帰り旅行の目的地にしても良さそうです。
ほったらかし温泉が人気の理由
ほったらかし温泉が人気であるのは、前述したような観光資源や、そもそもの日本人が大好きな温泉で絶景が楽しめるという自然の恵みが一番の理由だと思います。
でも最近特に知名度が上がったのは、『ゆるキャン△』で3人の女子高生が楽しそうに利用している様子と絶景レポのせいでしょうか(第1巻の161ページ)。
個人的には「良さそうだな」と次回の目的地に選んだりはしますが、聖地巡りを目的とした旅行はしたことがありません。でも実際にほったらかし温泉にいると、楽しそうに学生さん風のグループが『ゆるキャン△』の話をしたりしています。
ほったらかし温泉の営業時間と日の出
3つ目の理由としてあげられるのが、営業時間が長く日の出が臨める事でしょうか。ほったらかし温泉は日の出の1時間前にオープンし、22時(受付は21時半)まで営業しています。
普通の週末でも日の出時刻頃はかなり混みあっており、駐車場の車の多さにびっくりしてしまいました。
日の出時刻に合わせ月ごとに開場時間が変わりますので、訪問時には要チェックです。
ほったらかし温泉の2つの「湯」
ほったらかし温泉には男女それぞれ、2つの「湯」があります。
こっちの湯
ほったらかし温泉がスタートしたときからある「湯」です。男女で別れており、どちらも湯舟が二つ、高さを変えて設置されています。
奥にある湯船の方が下にあるので、景色は手前の「あつい」「ぬるい」と温度がわかれている湯船の方が私は良いです。
脱衣所もカランもそれなりに広いです(外のカランしかないと思い込み、11月に外で頭を洗ったときは寒かった・・・)。
ほったらかし温泉は天気の良い(特に土日の)日の出の頃が結構混雑します。山の中なのに・・・と思いましたが、よく考えたらご近所さんには大した距離ではないですよね。
あとは徒歩圏にある2つのキャンプ場から来ている人も多そうです。私が日の出時間に行ったときは、男性はすでに入場制限をしているほどでした(普通の土曜日なのに!)。
実は「あっちの湯」よりも空いていることが多いので、私はさっさとこちらを選び、暫く独り占めしていた事もあります。
(「こっちの湯」は時間や混雑状況により、クローズしている事もあります)
あっちの湯
後から作られた「あっちの湯」は「こっちの湯」の凡そ1.5倍から2倍の大きさです。同じように二段になっていて、奥の低い位置に岩風呂があります。
朝一では我先にと湯船に入った人がヘリに張り付いているのですが、確かに視界は開けてはいるのですが女性用に関しては富士山は「こっちの湯」の方がよく見えると思います(「あっちの湯」も見えますが隅っこです)。
富士山が見たければ「こっちの湯」、広い解放感と夜の街の明かりを見るなら「あっちの湯」がおススメです!
ほったらかし温泉のお湯
ほったらかし温泉の源泉は2つあるそうですが、使い分けているような記述が公式サイトにはないので、従来の源泉から新しい源泉にスイッチしたのではないかと考えています。2つの「湯」は同じではないかと(前回、スタッフさんに聞こうと思ってすっかり忘れていました)。
新しい源泉である「新源泉(黄金の湯)」はアルカリ性単純温泉(pH10.1)。
アルカリ性単純温泉ですので、ほぼ無臭・無色透明でやさしいお湯です。好き嫌いなく誰でも楽しめるお湯ではないでしょうか(従来のものよりもPHが高いらしいです)。
神経痛や筋肉痛、うちみなどの体の痛みやこわばりや疲労回復・健康増進に効くというので、キャンパーにはうってつけですね。そのほか慢性消化器病・痔疾・冷え症などにも効能があるそうです。
ほったらかし温泉の個人的にちょっと残念なところ
維持管理費かかっているだろうな・・・と思いつつもやっぱり思ってしまいます。
- 入浴料が一風呂ごとに800円(小学生までは400円。赤ちゃんでも有料です)
それぞれの「湯」の受付でそれぞれチケットを自販機で購入して入るので・・・2つの湯船に入ろうと思うと、1,600円かかる事になります。
なので・・・1泊2日なら、初日にキャンプの設営後に行くなら、夜景が見える「あっちの湯」、翌日帰る前に入るなら、富士山が見やすい「こっちの湯」という感じにしています。
料金の割引はありませんが、ほったらかし温泉のタオルがもらえるクーポンがあるので、印刷して(要印刷です!)持っていくとちょっと得した感じです。
ほったらかし温泉のその他の施設
小さな建物がぽつぽつと建っているほったらかし温泉。色々な楽しみ方があります。
ほったらかし温泉で食べる!
ほったらかし温泉と言えば有名なのが『温玉揚げ』です。
ゆる~い半熟ゆで卵を揚げたもの・・・だと思うのですが、切って写真を撮ろうとしたら、流れる!こぼれる!!
ゆで卵にした後に揚げて、これだけとろっとするものなんですか???
温泉後のビールのおつまみにぴったりです!温玉揚げが売っている「軽食スタンド 桃太郎」ではランチになりそうな軽食やビールもあります(17時ぐらいに閉まってしまうので注意!)。
因みに水は無料で飲み放題!
また、朝食が食べられる「気まぐれ屋」は日の出から9時頃まで開いています。カレーやワイン卵の卵ご飯にできる定食を販売しているのですが、私はキャンプ飯をしっかり用意してしまったので、今まで一度も食べた事がありません。
次は是非、利用したいです。
休憩室やその他のショップ
私が行ったときはコロナ禍ということもあり、幾つかある休憩室のほとんどが使用禁止になっていました。それでも、外にも結構なベンチがあるので、休憩する場所は十分あったイメージです(真冬にはお邪魔した事ありませんが・・・)。
トイレも面白いのでぜひ入ってみてください。女性用のトイレの風景しか当然ながら知りませんが、大きな窓があり風景が良かったのが印象的です。
また、曜日によって状況は違うかもしれませんが、お土産屋や植物の直販所などが出没します。最近は多肉植物を道の駅などで探すのも日課になっている身としては、かなり興味深いです。
ほったらかし温泉:まとめ
ほったらかし温泉は、キャンプのついででも、デイリーショートトリップの目的地としても楽しめる温泉です。
ソロキャンパーの自分としては、いつ行ってもいいなーと思うような立ち寄り温泉です。
詳細情報
ほったらかし温泉
- 公式サイト
- ほったらかし温泉ほーむぺーじ
- 住所
- 〒405-0036 山梨県山梨市矢坪1669-18
- 最寄り駅
- JR中央本線 山梨市駅下車(山梨県笛吹川フルーツ公園行きバスがあるようです。歩いたら50分以上はかかると思われますので、車がお勧め)
- 駐車場
- 59 738 378*54
詳細・最新情報は公式サイトでご確認ください
- 訪問日
- 1回目 2021年11月5・6日、2回目 2022年4月7・8・9日