【世界遺産】勝連城跡(かつれんじょう)~沖縄のグスクを歩く②

勝連城跡(かつれんじょう/かつれんぐすく) 九州地方・沖縄
勝連城跡(かつれんじょう/かつれんぐすく)

沖縄3日目は朝から東方面に車を走らせました。最低行きたい目的地は4カ所、できれば6カ所行きたいと8時17分にホテル ルネッサンスリゾートオキナワを出発です。

以前、ゴールデンウィークに訪問した首里城跡に続いて、2つ目の沖縄のグスクです。

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勝連城跡(かつれんじょう/かつれんぐすく)とは

勝連城跡(かつれんじょう)は、標高約100mの丘稜にある12世紀から13世紀に建築され、1458年に廃城となった旧琉球王国の史跡です。2000年(平成12年)11月に首里城跡や今帰仁城跡、中城城跡などとともに『琉球王国のグスク及び関連遺産群』としてユネスコの世界遺産に登録されました。世界遺産登録されたお城の中では最も古いものとされています。

ウォーキング&トレッキング情報
勝連城跡(かつれんじょう)の駐車場からのお城付近は2019年2月現在整備中でした。
歩きやすい階段とスロープがあるためお城の近くまではどなたでも行かれますが、勝連城跡(かつれんじょう)の中に入ると石の階段、少し急な石のスロープなどもあり、歩きやすい靴でなければ足を痛めそうな場所もあります。お城自体は小さいため、長く歩くことなく風景を楽しむことができます。
勝連城跡(かつれんじょう/かつれんぐすく)

勝連城跡(かつれんじょう)の上から、勝連城跡の無料駐車場を臨む。この見晴らしの良さがお城を敵の襲来から守ったのですね。

悪政に虐げられていた人々を救うため阿麻和利が先代の勝連按司(あじ・王子の次くらいの地位)をクーデターで殺害、第10代按司として海外貿易などで繁栄させます。自らが琉球の統一を目論んだものの、1458年に琉球王府によって滅ぼされました。

石垣と土台しか残らない古い城ですが、当時の琉球の風景が見えるような、とても雰囲気のある場所です。

勝連城跡(かつれんじょう/かつれんぐすく)

勝連城跡の無料駐車場には、「勝連城跡休憩所」があり、中では特産品の販売などもしています。

ゆるやかなスロープ&整備された階段でお城の近くへ

昨日までと打って変わって良い天気の中、ホテルから40分程度のドライブで到着した勝連城跡(かつれんじょう)は、広い無料駐車場をもつ「意外なほどすぐそこにある」世界遺産でした。駐車場に車を止めると、「え、あれなんだ!」と拍子抜けする近さ(そして見晴らしのよさ)。

勝連城跡(かつれんじょう/かつれんぐすく)

お城まで続くこの辺りは当時は湿地帯で、攻めてくる敵に対して最大の防御となったそうです。

勝連城跡(かつれんじょう/かつれんぐすく)

城跡に向かって伸びる石垣。古い石垣は国外でも幾つか見たけれど、そのどれよりも整然としています。

勝連城跡(かつれんじょう/かつれんぐすく)

案内アプリが。流石世界遺産!

勝連城跡(かつれんじょう/かつれんぐすく)

高台になっているので、お城に上がることなく、海が見えてきます。すでに門をくぐって城内に入っているのですが、いくつかの井戸と石垣しかないためまだ実感がありません。

まるで巨大な船のよう。珊瑚質石灰岩の切り石が美しい

では、早速階段を登って、お城の建物があった方へ。

勝連城跡(かつれんじょう/かつれんぐすく)

周囲はお城より高い建物がないため海からの風が吹き抜け、とても爽やかです。

勝連城跡(かつれんじょう/かつれんぐすく)

階段もきれいに石が組んであります。この辺りはなだらかな階段なので歩きやすいです。

勝連城跡(かつれんじょう/かつれんぐすく)

石の色に草の緑が鮮やかでとてもきれい。不揃いの石が上手くはまっているものだなぁと感心。

勝連城跡(かつれんじょう/かつれんぐすく)

三の曲輪(くるわ)まで上がって来たところ。振り返るとなかなか壮観です。

勝連城跡(かつれんじょう/かつれんぐすく)

よく見ると、階段に珊瑚が。「珊瑚質の石」って珊瑚そのものっぽいのもあるんですね。

勝連城跡(かつれんじょう/かつれんぐすく)

三の曲輪の城門をくぐって正面を見ると、二の曲輪と一の曲輪が見えます。

勝連城跡(かつれんじょう/かつれんぐすく)

三の曲輪から北西方面を見ると眼下に川のような細い海のような空間が。これはどっちなんだろう…。

勝連城跡(かつれんじょう/かつれんぐすく)

少し深い青い色をした海が見えます。

勝連城跡(かつれんじょう/かつれんぐすく)

積んである石はきれいに切り出してはめてあります。オリジナルの石積みでないところも多いそうですが、雰囲気あります。

二の曲輪殿舎跡と一の曲輪

三の曲輪をのんびりと散策したら、中央に船のように見える二の曲輪を目指します。

勝連城跡(かつれんじょう/かつれんぐすく)

約17m×15mの舎殿跡が発掘された二の曲輪。人が住んでいたエリアではなく、政治的な施設だとわかっているそうです。

勝連城跡(かつれんじょう/かつれんぐすく)

二の曲輪から一の曲輪にあがる階段。階段の手前は石積みを歩くのですが、ここが意外に急で歩きにくかった?

勝連城跡(かつれんじょう/かつれんぐすく)

一の曲輪に続く階段。上に行くほど細くなっているのは、敵をいっぺんに上にあげないための工夫だそうです。

勝連城跡(かつれんじょう/かつれんぐすく)

一の曲輪から眺める海。海側も開けていてとにかく良い見晴らしです。このエリアがかつて栄えた理由がわかります。

勝連城跡(かつれんじょう/かつれんぐすく)

一の曲輪から二の曲輪を眺めます。反対側にも高台があるので、あそこにも遺跡があるのでしょうか?(特にガイドには載っていないのですが、妙に気になる)

勝連城跡(かつれんじょう/かつれんぐすく)

想像より広い一の曲輪。三の曲輪から一の曲輪と二の曲輪を見たとき、船のようだと思いましたが、このお城全体が巨大な船のように思えてきました。

『世界遺産』の一部ではあるものの、人も少なく入場料金もなく。なんか不思議な場所でした。

勝連城跡(かつれんじょう)情報

公式サイト
世界遺産勝連城跡 公式ホームページ – 勝連城跡 公式ホームページ Katsuren castle ruins official site
マップコード
499 570 239*52(駐車場)
住所
沖縄県うるま市勝連南風原3908
駐車場
あり(無料)
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当ページの情報は最終更新時のものです。詳細・最新情報は公式サイトでご確認ください

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