【世界遺産】中城城跡(なかぐすくしろあと)~沖縄のグスクを歩く③

世界遺産 中城城跡(なかぐすくしろあと) 九州地方・沖縄
世界遺産 中城城跡(なかぐすくしろあと)

うるまで沖縄の海をしっかりと堪能した後は再び北谷を目指して戻りますが、少しだけルートを変えて世界遺産群の一つである『中城城跡』(なかぐすくしろあと)に立ち寄ることにしました。

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中城城跡(なかぐすくしろあと)とは

『中城城跡』(なかぐすくしろあと)『琉球王国のグスク及び関連遺産群』として登録されている世界遺産です。日本100名城にもなっている遺跡です。

標高150m以上の石灰岩丘陵上にあり闘いの多かったであろう時代を想像できる頑強な山城になっています。北西は勾配のきつい傾斜面、南東切り立った断崖と守備に適した地形を活かした城でありながら、曲線が美しい石組み、眼下の景色が見どころとなっています。

ウォーキング&トレッキング情報
中城城跡(なかぐすくしろあと)の駐車場からお城の入口まではちょっとだけ細い通路を通りながら進みます。
お城は高台の上にあり、そこまでは入り口から大きなカートで送ってくれるので体力的にも問題ありませんが、お城の中はそれなりに階段、すべりやすい砂利道などもあります。歩きやすい靴をオススメします。
世界遺産 中城城跡(なかぐすくしろあと)

駐車場まではカーナビに従って小高い丘の中をぐるぐるまわっていた印象です…迷子になっているのかと思っていたら、きちんと辿り着いたという。駐車場からはまだ、こんもりとした木々しか見えません。

世界遺産 中城城跡(なかぐすくしろあと)

駐車場から坂道を上がると、入場料を支払う建物があります。この建物の前から人数が集まると、カートで遺跡の奥に位置する正門近くまで連れて行ってくれます(2分程度)。

世界遺産 中城城跡(なかぐすくしろあと)

こちらがカート。カートと言っても詰めれば9人ぐらい乗ることができます。

風が吹き抜ける高台から

少しだけ石の階段を上がって最初の風景です。

世界遺産 中城城跡(なかぐすくしろあと)

カートを降りて「正門」に向かって歩き出すと最初に訪れる広場?のような場所。お向かいの高台にある建物も気になります…

世界遺産 中城城跡(なかぐすくしろあと)

中城城跡から南東の海を眺めます。まだまだ日が高い感じですね。

世界遺産 中城城跡(なかぐすくしろあと)

南西側に建てられた正門(やぐら門)があるはずなのですが、どこかわからないうちに抜けてしまった模様…。石垣がとてもきれいに傾斜を描いています。

世界遺産 中城城跡(なかぐすくしろあと)

平成7年から20年計画で行われている保存修復事業が実施中です。13世紀から15世紀の中国製の陶磁器や当時の生活に使われていた土器などが発掘されているとか。

世界遺産 中城城跡(なかぐすくしろあと)

城壁に使われている石の色が本当にきれい。日陰の色もきれい。

『中城城跡』(なかぐすくしろあと)の石積みはいくつかタイプがあるそうですが、この辺りは整然と切り出された石が積まれているので、「布積み/豆腐積み」と呼ばれている強固な城壁と思われます。

礼拝所のある南の郭

少し歩くと風景がちょっと変わってきます。外から中へというか、人がいる感じがするというか。

世界遺産 中城城跡(なかぐすくしろあと)

首里の王を拝む首里遙拝所をはじめとして、8つの拝所があります。昔の人は毎日すべて周っていたのでしょうか。

世界遺産 中城城跡(なかぐすくしろあと)

雰囲気が違って見えるのは、石積みが「野積み」だからかもしれません。ちょっと温かみがあって、何か人がいた気配があるんですよね。

正殿のあった一の郭と美しい二の郭

世界遺産 中城城跡(なかぐすくしろあと)

またすぐに規則正しく切り出された石が積まれた門に行き当たります。

世界遺産 中城城跡(なかぐすくしろあと)

遺跡修復作業では、一つ一つの石をばらしますが、それが合った場所を明記しておいて再度はめるそうです。うーん、大変そう。

世界遺産 中城城跡(なかぐすくしろあと)

少しだけ高い位置にある石の上に登り、海を眺めることが出来ます。

世界遺産 中城城跡(なかぐすくしろあと)

子どもたちの良い遊び場になっているのですが、見ているとちょっと怖い…

世界遺産 中城城跡(なかぐすくしろあと)

石の色、空の色、草の色が調和しています。なぜかほっとする風景。

世界遺産 中城城跡(なかぐすくしろあと)

びくびくしながら、歩けるところは歩いてみようかな!

世界遺産 中城城跡(なかぐすくしろあと)

昔の人は重機も無いのにこんな石壁を作ったんですよねぇ。

世界遺産 中城城跡(なかぐすくしろあと)

こちらの壁は若干ラフというか。野積みみたいに積んでいるだけではないし、でも布積みにしては石の形がまばら

世界遺産 中城城跡(なかぐすくしろあと)

二の郭。こちらも美しく積まれた布積み/豆腐積みですが、一の郭よりも整然としています。

最後は三の郭と広々とした景色

階段やゆるい傾斜を三の郭へ進みます。

世界遺産 中城城跡(なかぐすくしろあと)

2月の沖縄はあまり草花が無くて、、雑草すら可愛い(で、無暗に写真を撮る)。

世界遺産 中城城跡(なかぐすくしろあと)

中城城跡の階段は、城壁に登るもの以外はゆったりしていて歩きやすいです。

世界遺産 中城城跡(なかぐすくしろあと)

三の郭が見えてきました。野原の中に浮かぶ石の船のようです。

最後に見る三の郭は最初の2つに比べて時代が新しいため、石積みも「相方積み」と呼ばれる亀甲型に石を切り出してから積んだものになります(亀甲乱積みとも呼ばれる)。石が互いに噛み合うように積まれているため、強度も強く耐久性もあるそうです。

世界遺産 中城城跡(なかぐすくしろあと)

広い野原の中央に佇む三の郭。要塞として頑強につくられていますが、今の時代に見るとキレイ…なんて言ったら、昔の人に怒られるでしょうか。

優雅な首里城と違って、沖縄の中部にある2つのお城は質実剛健、男性的で機能美に溢れていました。朱や金で飾られたお城も良いですが、自分の好みはこちらかなと。

石もしくは石壁ファンにはたまらないお城でした!

世界遺産 中城城跡(なかぐすくしろあと)

最後はカート乗り場に抜けて歩いて駐車場へ。桜をめでることができました。

世界遺産 中城城跡(なかぐすくしろあと)

琉球の桜と一言にいっても、色々な花の付き方や色がありますね。

因みにこの日は、ランチに「沖縄らしいごはんが食べたい!」と北谷で人気の『みはま食堂』にお邪魔しました。満足。

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中城城跡(なかぐすくしろあと)情報

公式サイト
沖縄の世界遺産 中城城跡
マップコード
33 411 800*63(駐車場入り口)
住所
〒901-2314 沖縄県中頭郡北中城村字大城503
駐車場
あり(無料)
ガイドアプリ
世界遺産音声ガイドアプリ/沖縄の世界遺産 中城城跡
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当ページの情報は最終更新時のものです。詳細・最新情報は公式サイトでご確認ください

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