辺戸岬(へどみさき)を後にして車を走らせることわずか8分、『大石林山』(せきりんざん)にやってきました。
地図で『大石林山』(せきりんざん)を見つけて、ドライブコースに入れたのですがネット検索をして初めて「大石林山」を『せきりんざん』と読むことがわかりました。琉球の読み方は難しい…。
大石林山(せきりんざん)では、長さによってウォーキングルートがわかれており、森の中の階段があるコースやガジュマルの平坦な森を歩くコース、そしてゴツゴツした石山も見学できるスロープのコース(車いすも可能)があります。
森の中を歩くつもりの方は、歩きやすいスニーカーが良いでしょう(激しいアップダウンではありませんが細かい砂利道などもあるので、滑りやすい靴やヒール、サンダルは危険です)。
トイレはチケット売り場のある建物と、ウォーキングの起点となる精気小屋の2箇所にあります。売店はチケット売り場の近くに、レストランも2階にあります。
Contents
大石林山(せきりんざん)とは
『大石林山』(せきりんざん)は神話の時代から聖なる地として伝えられてきた安須杜(アシムイ)の山々の一角にあります。その名前の通り、巨大な石(というか岩)が立ち並び、中には「どうしてこんな形になったんだろう」と思うような奇岩も多くみられます。2016年にやんばる国立公園に編入された国立公園です。
太陽に近い巨岩の森を降りるとその下には、澄んだ空気が流れるガジュマルや羊歯が生い茂る亜熱帯の森があり、さまざまな雰囲気を感じることのできる歩きやすいウォーキングコースは飽きずに歩ききることができます。
山頂付近では辺戸岬(へどみさき)を眼下に見下ろす大パノラマを楽しむことができます。

辺戸岬(へどみさき)から見た、大石林山(せきりんざん)などの山々
辺戸岬(へどみさき)で観光客の方が「これからあそこまで登るんだよ!」と指さしていた通り、『大石林山』(せきりんざん)は海側から眺めるとかなり険しい山に見えますが、神秘的なムードを漂わせた自然が涼やかなパワースポットです。
大石林山(せきりんざん)はお得な前売りチケットで
大石林山(せきりんざん)のチケットはオンラインで事前に購入できます。スマートフォンで見えることで入場ができるので便利です。
※65歳以上は現地で「シニア券」を購入したほうが安いのでご注意ください

『大石林山』(せきりんざん)の駐車場は結構広めでした。この日は土曜日でしたが沖縄はシーズンオフなのか、さほど混雑はしていません。
大石林山(せきりんざん)の散策コースは自由自在

大石林山(せきりんざん)の入口、駐車場近くにある建物の中にチケット売り場とバスに乗り込むための出口があります。

大石林山(せきりんざん)のルート図(パンフレット)。
『大石林山』(せきりんざん)のルートは3つ。すべてチケット売り場からバスで移動する精気小屋からスタートします。
黄ライン 奇岩・美ら海パノラマコース |
奇岩の森をぐるっと歩く1,200mのコース。 ゆっくり歩いて60分ぐらいの道のりで、土や砂利の道と木で作られた階段などを登ったり降りたりします。途中でショートカットして精気小屋に抜けることもできます。 |
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緑ライン やんばる森林コース |
精気小屋から森を抜けてチケット売り場に続く1,000mのコース。 階段などはほとんどなく、ゆるい山道を下ります。道もそれなりに広く、途中で個性豊かなガジュマルに出会います。 |
青ライン バリアフリーエリア |
すべてゆるいスロープでつくられたバリアフリーのエリアは600m。 広くて平らなスロープなのでバギーや車いすでも通れます。往復バスを使えば足の悪い方でも楽しめます。 |

チケット売り場からバスに乗って5分ほどでウォーキングの出発点となる精気小屋へ。

精気小屋で沖縄の桜を眺めることができました。まだまだ元気な私は、全コース通るつもりで歩き出します。
奇岩・美ら海パノラマコースで天然の彫像「ピナクル」を楽しもう!

精気小屋に向かう道をちょっと戻ると、「奇岩・美ら海パノラマコース」の入り口があります。

森の中に入ると木に覆われている割に明るいです。大きな岩が次々に現れます。

意味のある(意味を持たせてある)岩の前には説明書きの札が立っているのですぐにわかります。

「奇岩・美ら海パノラマコース」にはこのような階段が何か所か登場します。しっかりとした幅の広い階段なので通りやすいです。

ここにはどうやら「ヒミコ岩」があるようですが…。

頂上と思われる岩山を見上げますが…う~ん、どこにヒミコは居るのでしょう…などと、悩むこともしばしば(笑)
このごつごつした特殊な質感を感じる岩は2億年前ほどの石灰岩層にあった筋目に酸性の雨水が浸透し、柔らかい部分は風雨に浸食され削れ、固い部分だけが残り、それらを覆っていた土壌が流れたことで地上に姿を現します。『ピナクル』と呼ばれるそうですが「ピナクル」はpinnacleと綴り、英語では「小尖塔」、「頂点」などを意味します。

これはいくつも見た中で、「うん、見えるね!」と思ったものの一つ。さて、何でしょう?

こちらも、まぁまぁ(笑)。ゴリラの横顔ですが、愛嬌もあり可愛いです。

森を抜けると、先ほどまで大分上の方に向かって伸びていたピナクルに階段が伸びています。流石に直射日光が当たると、2月でも暑い?

このピナクルには多方向に複数の自然の彫像がありました。悟空岩という名前がついていましたが、その由来はわからず。

こちらのドラゴンが一番のお気に入りです。ファンタジーの世界で描かれるドラゴンに、うん、なかなか。見えますね。

水晶の塊がいきなり、ぽんと。山から登る太陽光が岩壁にあたり、パワーが集中する場所と言われているパワースポットです。

今度は大石林山(せきりんざん)から眺めた辺戸岬(へどみさき)方面です。広がる~♪

辺戸岬(へどみさき)を眺めた後は少しずつ下っていきます。これは3回くぐると新しく生まれ変われると言う「生まれ変わりの石」。とりあえず前後に人がいなかったので、3回くぐってみました。

下に降りてくると出発点となった精気小屋が緑の中に見えます。木々の色も関東とは違うなぁ。
そのままバリアフリーエリアへ

この石の道を通るとすぐにバリアフリーエリアに入ります。

この広々としたスロープが精気小屋の近くをぐるっと囲みます。

かなり下の方に降りてきていますが、バリアフリーエリアでも大きなピナクルを見ることはできます。

バリアフリーエリア内の休憩スペース。左に行くと精気小屋へ。右に行くとそのまま「やんばる森林コース」に入ります。
ソテツとガジュマルの森で静寂に佇む

「やんばる森林コース」は精気小屋から駐車場に向かうと、ほとんどゆるやかな下り道です。

このように石版がはまっているところもありますが、足元は砂利や木くずで滑りやすいかも。

途中のソテツ群落。ソテツがわさわさと生えていて、岩が見えなくなるくらい。6万本あるそうです。

「やんばる森林コース」の見どころは色々な形をしたガジュマル。それぞれ名前が付いていましたが覚えきれません? こちらは2番目に大きいものですが、ガジュマルに触ると静かに生命が流れている感じがします。

こちらのちょっとシンプルなガジュマルは、実写版映画「ゲゲゲの鬼太郎」にも登場しています。大石林山(せきりんざん)の中では映画やミュージックビデオ(ユーミンなど)の撮影が度々行われているそうです。

一番大きな「御願(ウガン)ガジュマル」。高さはないけれど思いっきり左右に腕を伸ばしている感じです。

「御願(ウガン)ガジュマル」を越えたらあと一息。

「やんばる森林コース」がそのまま、チケット売り場のある建物(「沖縄石の文化博物館」併設)の2階につながっていました。行きも歩く方はここから山に入るんですね。

お疲れ様でした!チケット売り場のある建物の2階にレストラン(ランチビュッフェあり)、1階に売店があります。売店には買い損ねていた沖縄のマイクロブルワリーの瓶ビールがあったので、夜ように購入しました。
一人で軽快に歩いていた上、途中で出会ったのは5組ぐらいのグループだったため、とても快適にウォーキング(若干小走り状態)することができました。
「奇岩・美ら海パノラマコース」は45分、「やんばる森林コース」は15分程度とかなり早い記録ではないかと。最初に精気小屋までバスで行って全コース歩いても、2時間ぐらいあれば周れてしまう感じです。
でも、快適だった理由は2月だったから…というのも大きいかも。真夏の暑さだったら途中でだれていたかもしれません(笑)。

大石林山(せきりんざん)のチケット売り場にある売店で、ノンシュガーのシークワーサー生ジュース。すっぱい!

やんばるを海沿いに走る58号線を今度は南に向かって走ります。次はマイナスイオンを目指して!
大石林山(せきりんざん)@やんばる情報
- 公式サイト
- やんばる国立公園 大石林山
- マップコード
- 728 675 895*56(駐車場)
- 住所
- 〒905-1422 沖縄県国頭郡国頭村字宜名真1241
- 駐車場
- あり(無料)
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